<頼みのイチロー不振!?>
第二回WBCのアジア予選が始まろうとしている。“強化試合”と称して日本選抜がオーストラリアや西武、巨人と実践試合をしているが、いまいちパッとしない。宮崎で練習を開始した頃の華やかさがない。本戦を前に選手達が硬くなっているようだ。
イチローでさえ23打数3安打、130という低打率だ。投手陣もなんだかピリッとしない。西武や巨人の選手のようにリラックスしてやれないのが原因だろうと思っていたが、日本選抜に7-2と快勝した西武が今日は韓国に2-4で負けている。韓国の選手にはプレッシャーはないのか。
ということで、ここ最近の韓国との国際試合の結果を調べてみた。
◆日韓戦の主な対戦成績表
①00年 シドニー五輪1次リーグ
日本 ● 6―7 ○ 韓国
② 同五輪3位決定戦
日本 ● 1―3 ○ 韓国
③03年 アテネ五輪アジア予選
日本 ○ 2―0 ● 韓国
④06年 WBC1次リーグ
日本 ● 2―3 ○ 韓国
⑤ 同2次リーグ
日本 ● 1―2 ○ 韓国
⑥ 同準決勝
日本 ○ 6―0 ● 韓国
⑦07年 北京五輪アジア予選
日本 ○ 4―3 ● 韓国
⑧08年 同五輪1次リーグ
日本 ● 3―5 ○ 韓国
全部で8試合で3勝5敗という成績だ。完全に日本の方が分が悪い。「オリンピックは日本のベストメンバーではない」という言い訳が通用しても、WBCではそうはいかない。前回のWBCで優勝したとはいえ、対韓国戦は1勝2敗と負け越している。アメリカが自チームに有利になるようなヘンテコなルールを作っていなければ、日本は韓国に連敗したままで、もちろん優勝はできなかった。
選手個人の技術や層の厚さ、プロ野球としての力は日本の方が上だと思う。しかしながら、こと一発勝負になると、フロント、監督、コーチ、情報収集する裏方など“組織力”は韓国の方が上なのではないか、と思っている。日本には“戦略”がなく、現場の“戦術”に頼っているように思える。だから、余計に選手一人一人にプレッシャーがかかる。
“お国柄”と言ってしまえばそれまでなのだが、WBCを前に不安がよぎる。杞憂であってくれればいいのだが・・・。