萬蔵庵―“知的アスリート”を目指すも挫折多き日々―

野球、自転車の旅、山、酒、健康法などを徒然に記載

楽天、田中。四連続完投勝利! 観て来たぞっ。

2009年04月30日 | 野球

<Kスタに赤い風船が舞う。7回裏の攻撃前。>

昨日の昭和の日。風はまだ冷たかったが快晴で絶好の行楽日和。朝は久々に閖上(ゆりあげ)まで自転車散歩して、午後からはKスタ宮城球場で楽天対日ハムの一戦を観てきた。楽天の投手はあのマー君こと田中だ。この試合まで3連続完投勝ちで、内完封2。3試合でわずか失点1。防御率0.33という驚異の数字を残している。

小生の楽天初観戦は4月初旬のナイター。強烈な寒さにやられ、しかも負け戦。今度、観にいく時は、岩隈か田中が先発のデーゲームと決めていた。首位決戦に加え、野村監督の1500勝目がかかっていて田中が先発。ということで、当日券も売り切れ、球場は満員であった。ネット裏の比較的いい席を事前にとっていたので、球場へは試合開始直前に行く。さっそく、ビール売りのお姉さんに手を上げて生ビールをもらう。600円也。

試合は楽天田中、日ハム武田の投手戦。そんな中、二回草野、6回セギノールのタイムリーで楽天が2点をもぎ取る。山崎が三本のきれいな二塁打を放ったのが印象的であった。田中は7回表、スエッジにカウント2-3からの一投をスタンドに持っていかれ1点を失う。だが、それに動じた様子もなく後続を断ち、4安打、11奪三振、与四球1で完投勝利。これで4試合連続完投勝ちだ。さらに、この1勝は野村監督の1500勝目ともなった。


<力強い投球フォーム。平成の“稲尾”か“沢村”か。>


<インタビューの受け答えも堂々として、落ち着いている。>

4戦連続完投勝ちであるが、数字を見て今更に驚く。

・一試合平均被安打・・・3.5本
・一試合平均与四球・・・2個
・一試合平均奪三振・・・9.25個

一試合9イニング投げて、打たれたヒットが3~4本、与えた四球が二個、27アウトのうち3分の1以上が三振である。これでは相手チームは点が取れなくて当たり前だ。特に、コントロールがいい。四球を出さない投手は試合を壊す可能性が低い。レッドソックスの松坂が時に安定を欠くのは、与四球が多いからだ。楽天の両エース田中、岩隈とも与四球が少ない。バックの野手たちもリズムがいいので守りやすい筈だ。

田中は今年“大化け”するかもしれない。今風にいうなら、“大ブレーク”か。目の前で見たことはないが、沢村か稲尾の再来かもしれん。何十年に一度の大物投手を目の当たりにできた感あり。まだ、21歳。今後が楽しみな逸材である。


球場を後にして、仙台駅まで歩いて帰る。目の前を楽天のエンジの膝掛けか毛布をマントのように羽織って歩く女性あり。西に傾いた陽が逆光となって彼女の頭上を照らす。後光の射した勝利の女神のようにみえたので、一枚撮らせていただいた。

コメント
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