みつばやま小零庵だより

宇宙の塵、その影のような私ですが、生きている今、言葉にしたいことがあります。

俳句のおかげ

2013-02-15 17:45:14 | 俳句

陰気な雲に覆われた朝でしたが、今日は俳句の会。気力もそれなりに出て、皆様と共に「フラワーパーク」を吟行しました。

Dscn3171この時季の入園料は、通常の半額の370円ですが、「県の公共施設なのに、高いわよね。高齢者割引も無いなんて。」などと文句を言いながらも、広い園内に句材を求めて皆それぞれあちこちを散策。

入ってから出るまで、来園者は私たちだけ。貸切り状態でマイペースの吟行が出来ました。Dscn3167
落葉の間から福寿草の花が覗き始めていました。

  日を求め少し傾ぐや福寿草

そのほかに露地で咲いているのは、Dscn3165
白いクリスマスローズぐらいでしたが、種々の冬芽たちが春待ち顔で息づいていました。

温室の中はベゴニアやダリアが色彩豊かに咲き溢れていて、眩暈を覚えそうでした。

    声低く応へ温室守る男

吟行を終えて、乗り合いタクシーで句会場の公民館へ向かう頃には、小雨が間断なく降ってきました。

    筑波峰も末黒野もただ雨の中

<参考>末黒野(すぐろの)とは、野焼の後の、焼けて黒くなった野と、焼かれずに枯れ色のままの野とが混ざっている風景のことです。

午後の句会でも皆さん真剣かつ生き生きと取り組んで、うっとうしい天気でも楽しく過ごせたのは、俳句のおかげ!