冬の「魔」。

2023-01-25 18:56:56 | Weblog

すごい雪だった。

率直に言って、怖かった。

 

僕は日常的に、三重県から滋賀県を通る山道を使っている。

鬱蒼とした森が茂るそのあたりを僕は勝手に

「ボヘミアの森」と名付けて心の中で密かに愛しているのだが、

その「ボヘミアの森」が、豪雪が降り始めて短時間で「魔の森」と化した。

昨日の夕方の話だ。

真っ暗な中、囂々と風が吹き、雪だけが白い。

そしてその白いヤツは見る間に積もり重なってゆく。

タイヤは何度も空回りし、あるポイントでは、スタック(足を取られること)する寸前だった。

立ち往生している車も何台も見た。

それでね、あの・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「立ち往生」って、クルマが動けなくなることを指して言うけど

この言葉、もともとは、かの有名な「武蔵坊弁慶」が戦の折に最後、

立ったまま死んだ姿を指してそう言ったのではなかったか?

それをたかが車が動けないくらいで・・・大げさじゃない???

いや、でも、豪雪の中で車が動かなければ生死にかかわるよな。

だから大げさじゃないかな。

そして

「大往生」と言ったら、歳を取った人が亡くなることを言うよね。

一瞬だけちらっとググってみたら「往生」とは

仏教用語で「死ぬこと」なのだそうだ。

関西人は時々、困ったときに「往生するわー」とか軽く言うけど・・・・・

まぁ、別にいいや。

ホールデン・コールフィールド君だって簡単に「kILLED  ME」とか言うもんな。

 

僕はとりあえず今回の「20年に一度の大寒波」では、

まったく被害を被らずに済んだ。ラッキーだった。

「ボヘミアの森」を避けて高速道路を選んだ同僚たちは

大渋滞に巻き込まれて、真夜中まで帰れなかったのだ可哀そうに。

僕ときたら

立ち往生もせず、大往生もせず、大渋滞に巻き込まれもせず、

スタックもせず、事故もせず、風邪もひかず、

立ったまま死にもせず。

 

 

でも大自然はいつでも「魔」に変身して、

奴らが僕等を殺そうと思えば何の造作もないのだ・・・・・

ということを肝に銘じておきたい。

 

 

 

そうそう、そして来週の土曜日、2月4日、

京都は祇園のライブハウス「シルバー・ウィング」で、

ザ・マンガンズの前田ジュウオ氏の還暦祝いライヴ京都編に

我々ROCA’66が出演する。

楽しく演れると思うし、楽しい夜になると思う。

ぜひ来てほしい。

 

 

 

とりあえずは明日になれば、

世界中の雪という雪が解けていることを願いつつ。

 

・・・あ、全部溶けたらそれはそれで駄目か。

とりあえずは関西の雪は全部消えてくれ。

 

 

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