初恋のたたり

2011-05-22 19:35:30 | Weblog




寺山修司の「花嫁化鳥」(角川文庫)という本の中に、

「初恋宗教」というのが出てきた。



----以下引用----------------------------------------------------

私の少年時代に、「初恋宗教」というのがあった。

「もろもろの不幸は、ことごとくこの初恋のたたりである。

だから初恋の生霊、死霊を祓い清めて突き進めば、未来は祝福され、

幸運が招来される。」(今西円輔「現代の迷信」)というのが、

その宗旨であって、正式の名称は天元教と言い、

本尊は難波寿一というひとであった。

------引用終わり----------------------------------------------------


どうも、フィクションではないみたいだ。

初恋のたたり・・・・・・・・・・・・・・・。


ちょっと微笑えましくて、素敵だ(笑)。


寺山修司はそんなに読んだことないのだけれど、

そういえば浅川マキさんって、初期は

寺山修司の詩で歌を歌ったりしてたんだった。


「寺山さんと一緒に「風月堂」に行った」と言う話を

俺はマキさんから直接、聞いたのだ。



マキさんがもういないなんて、

何だか不思議だ。


今でもどこかで歌ってるんじゃないか?て

思わせるような感じが・・・・あるよね。






コメント (3)
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どっちでもいい

2011-05-22 11:03:06 | Weblog



奇妙な程豊かな夜の音色、

想像もつかない程遠くから誰かが僕に、

微かな光を投げかけている。

全ての悪徳が、蜘蛛の糸の上で踊っている今夜、

まるで理解不能な情熱を抱え込んだまま僕等は

何処へとも知れぬ旅を、とにかく続行させたのだ。


誰もが「我」という屈折した個性の集合体で、

それがあらゆるものに対するアンチであるということは

必然的に世界との軋轢を生じるものである。


思うに全ての愛と全ての憎悪の熱源は所詮同じであり、

我々に必要なのは単に、

「存在の祝福」ということだけなのかも知れず、


いつか我々は

”不可思議の見果てぬ王国”に・・・・・

辿り着かないとも限らないのだ。


駄目だったら駄目で、

しょうがないけどさ。







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