続・貝について考察

2011-05-17 10:47:28 | Weblog




貝類に「脳」はあるのか?

・・・・・・答えは、「ない」だった、残念。


「神経節」というのがあって、それが脳のような役割を

果たしてるみたいなのだけれど、

わりに単純な構造なので、その役割はせいぜい

「反射」という反応をする程度、

いうことだった。


・・・ということは貝って、

いや、貝に限らずだが(人間を含めた)生物って、

「本能」と「反射」で生きてるのか?



そう考えると何だか、「機械」みたいだ。


宮沢賢治の「ビヂテリアン大祭」に出てくる

シカゴ食肉組合の技師は、

「動物なんてのは腹が空く、食べる、眠る、起きる

ことを機械的にやっているだけだ」と主張する。

これは、17世紀の哲学者デカルトが唱えた

「動物機械説」なのだそうだが、

(もちろん、「ビヂテリアン大祭」の中で

この技師の主張は後で完璧に論破される。)


動物がそうなら、人間だってそうだよね。





でも我々は機械ではない。




宮沢賢治はこんなことも言っている。


「わたくしといふ現象は

仮定された有機交流電灯の

ひとつの青い照明です

(あらゆる透明な幽霊の複合体)」

「「春と修羅」序文より」






結論。


貝だってきっと、深い思想に耽っている。

「神経節」が司るのは「反射」程度のことかもしれないけど、

きっと人智を超えたやり方で

貝は哲学的命題について、

考え続けているに違いないのだ。




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