ニッキー・ホプキンズを妬む歌(ひとを妬まば穴二つ)。

2024-10-07 21:17:46 | Weblog

2024年10月5日放送分のピーター・バラカンのラジオ番組、

「ウィークエンドサンシャイン」を今日、ラジコで聴いていた。

 

最近、ドキュメンタリー映画が公開されている関係で、

ニッキー・ホプキンズの名前が番組内で、よく出てくるのだが、

僕は余り、気にしていなかった。「ふ-ん、そうなんだ」くらいのもので。

 

しかし、今日。

「ニッキー・ホプキンズのピアノです、聴いてください」

みたいなことをピーターさんが言ってから、

ストーンズの「シンパシー・フォー・ザ・デヴィル」がかかって、

ああ、これニッキーホプキンズだったんだ?と思いながら聴くと、

この耳タコくらい聴き込んだ曲が、全然違う角度から聴くことができて、

もう何か、新鮮過ぎて、衝撃だった。

音楽ってスゲエ・・・・と改めて思った。

この曲を、ピアノを中心に聴いたことなど、これまで一回もなかった。

しかし、そう聴くとこの曲、ピアノがすごい重要であることに気付く。

曲自体を、歌と共に、グルーヴィに引っ張っていく。

始めの「抜き」の感じから、だんだん凄くなって行く感じがまるで、増長していく悪魔みたい。

いちばん悪魔っぽいのはミックなのだが、

ピアノも取りつかれたみたいに悪魔っぽい。

キースのギターソロも悪魔っぽい。パーカッションも。

ベースも、これはキースが弾いているのだが、悪魔の下僕みたいだ。

やっぱすげえなあ、と改めて思う。

巨匠・ジャン・リュック・ゴダールが映画の撮影しているような環境で

(「ワン・プラス・ワン」という映画に、実際、なっているのだこの録音現場は)、

相当なプレッシャー(精神的重圧)があったはず・・・なのだ。

「傑作の誕生」を、あからさまに期待されている。

そこで、こんなのを完成させてしまう。

やっぱちょっと彼らは、別格だとしか思えない。

 

確か、ブライアン・ジョーンズもこの録音現場にいるのだが、

ほとんど何も出来ていない。

末期のブライアンは、ちと哀しい。

 

しかし・・・もし、

ニッキー・ホプキンズがこの録音現場にいなかった、としたら

こんな風にはこの曲は、鳴っていないのだと思う。きっと、もっとショボいだろう。

 

ニッキー・ホプキンズの貢献は、大きいはず。

 

しかしそんな、天才肌のミュージシャンって僕はつい、

羨望のあまり、妬んでしまう。

ズルいなぁ・・・・・・・とか思ってしまうのだ。

 

あのさ、

ニッキーは

実は、リズム感は悪い方でした、とか

本当は譜面なんか読めなくて、勘だけで音楽やってました、とか・・・・・・

すごい「ずっこけ」キャラでした実は。よく失敗してました。とか、

実は彼、女には全然モテてませんでした。

とか

そういうエピソード、ないのかね?????????

 

ないんだろうなあ。

 

 

俺なんか上記の4条項、全部当てはまるのにな(あかんやん)。

 

 

暗転

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