オオサカ

2008-08-04 17:52:43 | Weblog

高校生の頃から(佐治の影響で)

ブルースやソウルが好きだった。

オーティス・レディング、サム・クック、ウイルソン・ピケット、

マディ・ウォーターズ、ハウリン・ウルフ、エルモア・ジェイムスETC.ETC・・・・・・

高校を卒業して俺達は大阪に住んで、バンドをやることにした。

大阪と言えばブルース、ソウル!

というイメージがある(あった)みたいなのだけど

でもそのせいで大阪に来たわけではない。

俺が大阪に来たのは、

佐治が「都市」としての大阪に強烈に憧れていたからだ。

俺は、彼の情熱に感化されてしまったのだ。

大阪という地が独自のブルースやソウルを育んでいることは

全然意識しなかった。

住むようになってからも

例えば上田正樹を街で見かけるようなこともなかったし(笑)。

お笑い芸人はいっぱいい歩いていたらしいけど(興味がないので知りもしない)。


俺達が取り憑かれたように通った

日本橋の裏通りのブルース・バー「フォア・ローゼス」

でマスターに、憂歌団の1stアルバムの裏ジャケの写真が

天王寺だ、と教えられたくらいか。

でも「フォア・ローゼス」でも日本のは、かからなかった。

白人の・・もかからなかったな、そういえば。




日本のブルース、ソウルは全然、聴かなかったのだ。

今でも聴かないから、あまり知らない。


1980年代後半、大阪の街はハードコア・パンク一色みたいに見えた。

俺達はその中で、ブルースとソウルに根ざしたロックをやった。

それこそがロックの本道だと信じて疑わなかった。

今でも、そう思っているところが・・ある。

結局のところ、俺は何も変わっちゃいないのだ。


あれから20年以上経った。

いろんなことがあって、

いろんなことが変わってしまった。


事情は何もない、そうしたいからそうするだけ・・なのだけれど。


俺はこの夏で、大阪を去ります。



俺は東京で生まれて、少年時代を広島で過ごし、

奈良に住んでいたときにランブルフィッシュになって

佐治と一緒に大阪にやって来た。


そして今。

俺は京都へ行く。




どこまで流れて行くのでしょうか(笑)。




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かけら

2008-08-04 13:57:26 | Weblog


俺達の「心のかけら」は

この街のあちこちに

まだ

残っている


谷町筋に 

御堂筋に

千日前通りに 

あびこ筋に


あの秋の日の悲しいパレードや

狂騒的な真夜中や

平熱的に白茶けた朝

これから飲みに行くぞ、って時の夕方

何にも予定のない真昼間


夏はやがて終わるだろう


そしていつか

全部

消えるだろう

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