白黒の朝

2008-08-27 01:00:31 | Weblog
ほんの少し雨が降り続いただけで

肌寒くなってしまった。

気が早いとは思うのだけれど

秋が訪れようとしているのだ。

九月はいつも特別な季節だった、

何もかもが・・・・・・

喪失の色を帯び始めるのだ。

色とりどりの森に迷い込んで、

永遠にそこをさ迷い続けている。

出口がどこか、なんてとうの昔に

どうでもよくなってしまった、

そんな感じのする

廃墟のような古いマンション。

住んでいるのは老人ばかりだ。

赤錆びた鉄のような灰色のコンクリート、

深い深い深い森、

真夜中に思い出すのは

今はもういない人のことばかり。

音楽さえその光を

奪い取られて行ってしまったような気になる。

でもそんなのは錯覚に決まっている。

それにしても

全ては一体何処に向かおうとしているのか?

理由のないヘヴィネス。

理由がないだけじゃなくて

使い道すら


ないのだ。




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