まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

所沢でようやく「マジック1」

2008年09月28日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

P9283340クライマックスシリーズ進出マジックが「3」のまま足踏み状態のオリックス・バファローズ。気がつけば日本ハムとロッテがすぐ後ろまで迫っており、このまま敗戦が続くと2位で「CS大阪開催」はおろか、4位に転落などということもある。ということで、公式戦今季最後ということで、西武ドームでのライオンズ対バファローズ戦を観戦。

P9283355すでに西武の優勝は決まっているが、その直後の日曜日とあって朝早くから入場口には行列ができており、開門時間も予定より早まったようだ。レフトスタンド芝生席に向かうが、やはりCS進出をかけての戦いというためか、大阪からも大勢のファンが来場しておりびっしりと埋まる。関西弁も飛び交っていたり、敷物代わりの新聞がスポニチの大阪版(前日巨人に敗れたくせに阪神の新井が一面に来ているというやつです)だったりで、今朝早く大阪を経ったとおぼしき人も多い。結局試合開始直後に満員札止めとなったようである。

P9283348この日の先発はオリックス・小松、西武・キニー。小松は初回から安打・四球がらみでランナーを許し、中村のタイムリーで1点を先制される。一方のキニーは3者連続三振を奪うなど、3回まで一人のランナーも出さずに序盤リードする。連敗中の西武であるが、そろそろ美酒の酔いが醒めてきたかな。

P9283354嫌なムードを断ち切ったのが、4回の先頭・坂口。三塁線へのセーフティーバントが中村の悪送球を誘い、一気に二塁へ。その後2死三塁となり、ローズが合わせる感じでライトへのタイムリー。まずは同点として、少しでも流れを引き寄せる。

序盤は危なっかしかった小松もその後は立ち直り、ランナーもほとんど許さない。実は「先発・小松」という試合をナマで観戦するのは初めてだったのだが、びっくりするような速球があるわけでもないが力んだところがなく飄々と投げているなという感じがした。

P9283369打線のほうも小松の好投にこたえる形で、5回には坂口のスクイズ(自身も一塁セーフ)で1点追加した後、カブレラの2点タイムリーで4対1とリードを広げ、キニーをKO。続く6回には小瀬タイムリー2塁打、坂口のスクイズ(今度は一塁アウト)、下山のタイムリーでまたも3点取り、7対1と試合を決定づけた。いつもの関東での観戦の時よりも応援に気合が入っていたバファローズファンも、余計に元気がでてきた。あとはチャンステーマのメドレーである。

P92833818回にはオリックスが北川の代打に清原が登場。指定席の客も一斉にベンチに近いほうに移動し、球場全体にカメラのフラッシュが光る。結果は空振三振だったが、一塁側のライオンズファンからも大きな惜別の拍手が送られた。

P9283386その裏、今後はこちらも今季限りでの引退を決めている西武の高木浩之が代打で登場。こちらはセカンドゴロだったが、今度はレフトスタンドのバファローズファンから大きな惜別の拍手。ともに球界を支えてきた選手へのリスペクトである。

結局試合は7対2でオリックスが勝利。何とか2位をキープした。札幌では日本ハムとロッテの直接対決2連戦の初戦をロッテが取った。この結果、オリックスのCS進出マジックはようやく「1」となり、ロッテにもマジック「3」が点灯した。日本ハムは明日、最後の砦としてダルビッシュが登板するが、これで大きく後退したかな。それにしても、シーズン前に「小松が15勝」と誰が予想しただろうか。というか、当初予定されていた先発投手陣がことごとく故障で、山本とともに「数合わせ」で先発に来たクチである。何がきっかけとなって伸びるかわからないものである。

試合終了後は、優勝決定後の本拠地の試合ということで、西武に対する連盟表彰式が行われた。優勝決定をはさんで6連敗ということで、インタビューを受けた渡辺監督も複雑そうな表情だったが・・・。レフトスタンドからは「弱小球団!」というヤジも飛んでいたが、ちょっと、この調子のままだと(バファローズにとってはいいのだろうが)優勝チームとして締まりがないなあ・・・。

P9283409そして、ペナントを持って監督・選手がグラウンドを一周するという光景を見ることができた。この光景を目にするのもいいものである。CSのために優勝が軽く扱われるという向きもあるが、やはり優勝したチームだけにしかできないことであり、「ああ優勝したんだな」と改めて実感する光景である。ぜひ来年こそは・・・。

P9283429P9283437その後は、高木浩之の引退セレモニー。好守の二塁手、「恐怖の9番打者」という異名があり(日本シリーズで、セの本拠地での試合だったにもかかわらず、投手・松坂が7番、そして高木が9番というのもあったような)、「いやらしい西武野球」の現れのようで時に嫌がられた選手である。最近の内野手は打撃も求められる中、こういうバイプレーヤーの存在というのも捨てがたいものがあり、その意味では引退も惜しまれる。笑顔でグラウンドを一周し、最後は定位置のセカンドの守備位置付近での胴上げである。清原の引退試合はド派手なものになるようだが、こうしたささやかな引退セレモニーも悪くないものだ。

さてそれはそれとして、残り2試合。西武に勝ってスッキリと決めましょうや・・・。

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