まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

北の湖理事長が辞任

2008年09月08日 | ブログ

「辞任」のことって、1週間前に福田首相のことを書いたのだが、今度は北の湖理事長とはね・・・。もっともこちらの場合は「何でもっと早く辞めんかったのや」という声が大きいようですが・・・。

あわせて、露鵬、白露山のロシア出身兄弟力士も「解雇」という。秋場所を前に3力士が解雇という前代未聞の出来事で、プロ野球の「黒い霧事件」よりもことは深刻だろう。新任の理事長には同じ出羽海一門の武蔵川親方(元・三重ノ海)が就任するというが、その前途は果たしてどのようなものになるのだろうか。これを機会に外国人力士のあり方や、透明度の高い協会運営など、さまざまな問題をクリアしてほしいものである。

理事長に就任してからの北の湖親方といえば大相撲にとってロクなことが起こっていない(というか、これまで水面下にあったことが一気に噴出したというのが正しいかな)が、ただこのことを理由に、一時代を築いた大横綱の人格そのものを否定するような論調はいかがなものかと思う。元々、今の朝青龍以上の「ヒール」な役割をおおせつかった横綱であるが、その実績というのは尊重するべきものである。ただ野球でも「名選手、名監督ならず」と同じように、名横綱が部屋の師匠、あるいは協会の運営責任者としても名采配をふるう人物であるとは限らないという認識でよいのではないだろうか。

かつてプロ野球の名監督であった三原脩さんが、「プロ野球も、大相撲のように現場を経験した者が中心になって運営するべきである」と言っていたそうだ(プロ野球のコミッショナーがただの巨人ファンでしかない銀行の頭取だったり、球団のオーナーが野球のことをよく知らない親会社からの出向者がほとんどだったという時代背景の中である)。ただ、大相撲はその「現場を経験した者が中心になって」運営しているだけに、逆に近いところが見えにくくなったり(時津風部屋での力士暴行死事件も、その指導法が「現場では当たり前」という伝統だったからその是非がわからなくなっていたという一面がある)、客観的にブレーキをかけられる人がいないのも確か。

それにしても、朝青龍の時にはあれだけ威勢良く横綱のことを叩いていた横審の皆さんや、いわゆる相撲通とされるジャーナリスト、漫画家、悪魔・・・今回の件では何だかトーンが低くないですか・・・?

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