まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

BCリーグでの経験が生きるか

2014年10月16日 | プロ野球(独立リーグほか)
NPBプロ野球もクライマックスシリーズのファイナルステージ。ほんの数日前までは、ちょうど今頃オリックス・バファローズと広島東洋カープが戦っているはずの舞台だった。それがどうも拍子抜けである。

前の記事で人事についてヤケのようなことを書いたが、まだ戦いの最中というのに主力選手のFAだのメジャー流出だの、退団だのというキナ臭い報道がいろいろと出たことへのいら立ちもあった。所詮、そういう思いでやっていたのかとか。一方で、そうした「出る選手」に備えて、他球団のFA選手や外国人選手の調査も行っている。まあ今の時期はいろいろな駆け引きもあるのだろう。キラはペーニャの穴を埋めることができるのか。

選手の動向についてはまだまだ流動的だが、監督、コーチについては各チームともさまざまな人事が行われている。バファローズで言えば、今季打撃コーチを務めた長内コーチと、古久保バッテリーコーチの退団が発表された。長内コーチについては、「やはり広島の『カープ鳥』の経営のほうが忙しいのかな」と勘ぐってしまう。ただそれでネット検索すると、何と今年の夏、店で食中毒を出したとかで「営業禁止」の処分を喰らったとか。うーん、そうなるとやはり店の再建が先で、バファローズのコーチなど続けている場合ではないのかもしれない・・・(あくまで、素人が当てずっぽで書いていることなので)。ともかくも、お疲れ様である。

一方で、2軍の外野守備走塁コーチには、BCリーグの信濃グランセローズの辻竜太郎が就任することになった。元々はブルーウェーブから分配ドラフトでイーグルスに行った選手だが、私としては、BCリーグの信濃グランセローズの主力としてのイメージが強い。現に、NPBでのキャリアが6年だったのに対して、兼任コーチでもあったBCリーグでは7年間の選手生活だった。首位打者を獲得したこともあったし、通算打率も3割を悠に超えている。ただそれが、バファローズのコーチ就任の声がかかったこともあり、今季限りでの現役引退となった。独立リーグで長くやってきた経験が、若手の指導に生きればいいなと思う。

今季限りでの引退といえば、同じ信濃グランセローズの大塚晶文監督(投手兼任)もそうだった。彼も来季は中日の2軍投手コーチ就任となった。報道では中日入りを「古巣復帰」と言われていたが、やはり大塚と言えば近鉄の投手というのが私のイメージである。いつの日か、親会社は変わってしまったが、もう一度「バファローズ」のユニフォームを着てほしい。

BCリーグの監督といえば、石川ミリオンスターズを長く率いて、BCリーグ勢として初めて「独立リーグ日本一」にも導いた森慎二監督も古巣西武の2軍コーチに就任した。BCリーグの監督やコーチには当初は指導者経験が豊かな人物が結構いたのだが、四国アイランドリーグも含めて、独立リーグは「指導者としての最初のキャリア」になることも増えている。そして、そこで経験を積むことで、今度はNPBに指導者として呼ばれるケースもある。NPB入りを目指してプレーする選手が多い中、指導者側もNPB復帰を目指しての修行の場である。BCリーグや四国アイランドリーグで、選手育成と勝利と地域活性化という3つのテーマをこなしてきた経験は、まずはNPB2軍の指導者としてふさわしいだろう。後は、独立リーグの選手、コーチ、監督を経たうえでのNPB1軍の監督第1号は誰になるかというところである。

一方で、BCリーグは信濃、石川のほかに福井、新潟でも監督が交代する。また、来季参入の武蔵、福島の新球団の監督・コーチをどうするかというのも目が離せない。将来のNPB監督を目指しての、まずは指導者としての第1歩のステージに立てるのは誰だろうか。

また来年、注目したいものである・・・・。
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