まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

白浜での一時・2

2011年10月20日 | 旅行記E・関西

白浜での一時。温泉最古の湯とされる「崎の湯」で一浴びし、またぶらぶらと歩く。結構いい心持ちである。

さて昼食ということだが、気軽に食事のできる店があるようで簡単に見つからないようだ。来る時に通ってきた「とれとれ市場」に行ってみてもいいかなと思ったが、何かないかしばらく歩く。

Dscn1259そこで見つけたのが「クエ」の幟を掲げた「九絵亭」。クエをいろいろな形で出す料理屋のようで、ランチメニューでもいろいろとある。少し値が張るのを覚悟して入る。こういうところに一人で来る客もなかなかないようで、座敷の小部屋がほとんどの店内にあって、末席のようなテーブル席に通される。ただここからは青い海を臨むことができ、結構悪くないものだ。

Dscn1256せっかくならクエを食べようということで、クエの薄造りの他に刺身を味わえる定食のほかに、クエの小鍋を追加でつける。南紀の秋冬の味覚とされるがおそらく食べるのは初めての魚である。

Dscn1258さてやってきたクエ。一見白さが鮮やかな身の魚であるが、口にすると結構味わい深い。確かにこれは美味い魚である。ただ、私の味覚が乏しいのかもしれないが、もう少し何か訴えるようなものがあってもいいかなと思った。同じように秋冬に白身魚を味わうならタラでもいいし、アンコウなどはそれぞれの部位が個性を主張している。

それでもさまざまな具材を使用した定食は値段相応に美味しかったし、温泉の後の食事というのもいいものである。とにかくクエも味わうことができたし、ということで満足して店を後にする。

Dscn1270この後、ブラブラと歩いて向かったのは千畳敷。黒潮が打ちつける中、長年の歴史を感じさせる奇勝が続く。ここはもう景色を眺めるだけで満足である。

Dscn1277・・・・というわけでもないが、和歌山に来たということで南高梅を使った梅酒などなめながら・・・・。

Dscn1280Dscn1272Dscn1292Dscn1282ほどよい時間となり、そろそろ白浜を後にする。やってきたバスは紀伊田辺駅行き。途中の白浜駅で降りても鈍行列車はやってこないので、そのまま終点まで乗車する。日曜日の大阪方面行ということもあって少し渋滞もあった。

Dscn1294紀伊田辺からは御坊行に乗車。113系のワンマン改造車。先日、首都圏から113系が消えるということでさよなら列車が運転され多くのファンたちが見送ったというニュースを目にしたが、関西まで来るとさまざまに形を変えてまだまだ残っている。紀勢線のワンマン仕様車は、前面こそ不恰好ではあるが、居住性はなかなか良い。窓横のスペースも結構取っているのが特徴である。

Dscn1298そろそろ日が西に傾く中、今朝方通ってきた岩代、切目といった海岸線沿いに走る。和歌山方面は特に進行左側とあって余計に海に近く、太陽が眩しいのも忘れてその風景に見入る。

Dscn1301御坊ではすぐ向かいの117系に乗車。結局、今回出かける動機の一つでもあった「阪和色」とはすれ違いばかりで会うことになったが、白浜の散策も含めて全般的に充実した一日になったことで満足である。後はゆったりとしたクロスシートに身を寄せてのんびりした時間を過ごす。

17時過ぎ、和歌山に到着。もちろんこのまま阪和線の快速に乗り継いで帰阪してもよかったのだが、ここで改札を出る。

実はこれ、「和歌山で飲む」ため。これまでJR全線の乗りつぶしを軸とした鉄道旅行を重ねる中で、「訪れた都道府県の県庁所在地の居酒屋、または郷土料理屋で飲む」ということをやった都道府県を見るに、意外にも和歌山というのはまだだった。宿泊した町で・・・というのはあるが、県庁所在地の街で、となると未経験である。どこかよさげなところはないかな・・・?

・・・という考えもほんのわずか。和歌山駅からすぐのところで、おそらく地元の人には有名なんだろうなという一軒を見つけ、そこで楽しむことができた。それを含めて日帰り旅行の夜の部・和歌山市街のことはまた別の記事にて・・・・・(続く)。

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