まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

「鉄道の日」乗り放題きっぷで南紀白浜へ

2011年10月16日 | 旅行記E・関西

以前の記事で「鉄道の日記念 JR全線乗り放題きっぷ」に関することを書いた。その後で、「実際に期間中に3日分を使うことができるか」というのが懸念されていたが、結局思うように時間がとれなかった。

そこで、エリアは制限され、おまけに1日限りということにはなるが、「西日本一日乗り放題きっぷ」を3000円で購入した。ようやく旅立てることになったのが10月16日、きっぷの有効期限の最終日である。

夏の青春18きっぷを手にした時には行き先でかなり迷い、結局はサイコロで決めたこともあったが、今回はそれらの方面が選択済ということもあり、南に向かうことにした。行き先は南紀白浜。先の台風12号の影響でまだ一部区間の運休、一部特急列車も運転を取りやめている。また、災害のイメージから南紀に向かう客も減っているのではと懸念されるところ。

Dscn1219さて、そこに向かうのは汽車旅派として格好の列車がある。新大阪を6時28分に発車する紀伊田辺行き。3時間20分鈍行に揺られるというのもなかなかできないことである。これに乗るために早朝に出発して、まだ客の少ない新大阪駅の在来線ホームに現れる。阪和線から紀勢線に向かうので天王寺から乗ればいい話であるが、わざわざ新大阪まで行ったのにはわけがある。

それは、新大阪から西九条までは貨物線を走るという珍しさ。まあ、特急くろしおやはるかはこのルートだから何も珍しくなく、私も梅田貨物駅や福島駅あたりでそれらが貨物線を通過していくのを見ることがある。ただそれを自分の乗った列車が走るということで、新淀川を渡ると線路が右のほうに逸れ、梅田貨物のコンテナ群を左に見て日通前の踏切を渡るのも違った視線で外を見るようで面白い。

Dscn1218ただ残念だったのが、113系の阪和色ではなかったこと。この塗装も来年には消えるということで乗っておきたかったのだが・・・。

天王寺からは座席も埋まる。何かイベントでもあるのかハイキング姿の人が多い。阪和線に入ると早起きの反動からかほとんど眠った状態で、気が付けば紀ノ川を渡り和歌山の市街地に入っていた。

Dscn1222前日の雨とは打って変わった秋晴れの天候。海南からは右手に黒潮を眺める。緑の濃さが海の色にも反映しているかのようである。ようやく、車窓を見る私の頭の中もシャンとしてきた。

箕島からは一度山のほうに入る。この辺りが有田みかんの産地。先の記事で紹介した伊藤嘉昭農園も有田の山の一つの中にある。11月の出荷に向け、ネット販売を含めた準備を行っているとのことである。いくらかは黄色の身がついている木もあるが、まだ多くは青いままで、収穫にはもう少し時間を要するようである。

Dscn1231紀州鉄道のレールバスをちらりと見た御坊を過ぎ、切目あたりから再び黒潮に出会う。この区間に乗車するのも久しぶりだが、この先串本から新宮を回って尾鷲方面まで黒潮に沿って線路が続いているのかと思うと紀伊半島の大きさを改めて感じる。

Dscn12349時39分、紀伊田辺に到着。目的地である白浜までもう3駅あるが、この先の鈍行列車は1時間以上待ち合わせとなる。それは面白くないと事前にネットで調べてみると、紀伊田辺駅から白浜の温泉街を直接結ぶ路線バスがある。ちょうど新大阪からの列車に5分で連絡しており、これに乗れば結構スムーズに白浜温泉にたどり着ける。

かくしてやってきた白浜。確か前に訪れたのは大学の卒業旅行だったから、もう15年も前のことになる・・・・(続く)。

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