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胞子の飛ばない杉

2005年06月21日 13時33分11秒 | 森をとり戻せ
胞子の飛ばない杉            2005.01.26

 先日、TVで「胞子の飛ばない杉」があって、富山の林業試験所でその株を増やしているというニュースをやってた。

 あくまでも突然変異でできたものらしく、自然界に50本に1本くらいの割合で発生してるようだ。

 このニュースの中でこの株を研究してる研究員が「これからもっと株を増やし、今花粉を飛ばしている木を飛ばさない木に替えていきたい」と言ってた。科学者の非社会性と、自分が育てたものへの偏向性を見たニュースだった。

 悪い杉を切ることは理解できる。しかし、その代替木としてまた杉ですか?日本の林業は安い外材に押されて、需要がなく、経営が成り立たなくなっているのですよ。それなのに杉を植えてどうしようというのか。
 一方 林業の後退で、手入れが行き届かず、荒れた山になっている。針葉樹故に落葉せず、土地がやせてきたことも指摘されている。これが水害の原因となっていることは十分理解されてることでしょう。
 「花粉の飛ばない杉」ではなく、クヌギ、桜、ナラといった落葉広葉樹に切り替えるのが正しい選択ではないのか。 こういう社会性を無視して、「我が子かわいさ」だけで結論を出す科学者は退場していただきたい。
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