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中小企業の技術力

2013年02月17日 21時00分46秒 | つれづれなるままに
何年ぶりかで大学の同期会が開かれた。卒業40周年らしい。20数年前に僕が勤めてた会社のラウンジを借りて開催して以来だと思う。
参加は30名弱だった。ちょうど定年、リタイヤ、再雇用、役員、自営で辞めるに辞められないのとかいろいろいて、それがまたおもしろかった。僕のように完全リタイヤは4,5人いたかな。
茅ヶ崎で精密部品を作ってる会社の社長がいる。父が立ちあげた会社で、今は息子にその席を譲ろうとしてる。
数年前パリで技術展があり、そこに参加したらしい。来ていただいたお客さんに何かプレゼントとなって、ステンレスで精巧な独楽を作って差し上げたのだそうです。この独楽を横浜のとある実業家が見て、「この技術を競う大会を開こう」となったのが一昨年。昨年第一回大会を開いたそうです。これはおもしろい、次は全国から参加をつのってやろうと発展。地方で予選会を開くほどに集まって、今年2回目を開催したらしい。この模様が今朝のNHK「さきどり」で放送されました。見た方もいらっしゃるでしょう。
同期会の席で彼がパリでのプレゼントを我々にもくれました。これは直径が1cmほどの大きさです。安定してよく回ります。ガラス板の上で回すと10分ほど回ってると制作者はいってます。

      

この写真回ってます。回して写真撮るのですが、全く余裕。構図を考える時間が十分ありました。

こういう日本の中小企業の技術って凄いものと改めて認識しました。これがあって、日本の製造業は成り立ってるのでしょうね。僕は大きい会社にしかいませんでした。大会社の社員には物造り技術はありませんでした。体動かして造ってたのは下請けさんでした。作る技術だけじゃだめで、それをつなぎ合わせて新しい物を生み出す力も必要だ ということは解ります。が、真の技術力があって初めて可能であり、議論される世界。ベースはやはり本物を造る技術じゃないだろうか。
こういう「真の技術」が継承されていき、その関係者が評価されて仕事に打ち込める環境を取り戻すことは必要ですね。
コメント
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