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No Limit

2013年02月15日 08時21分49秒 | つれづれなるままに
昨夜のNHK「世界イチバン(シルク・ド・ソレイユ)」を見て大いに感動。「No Limit」は番組の副題。
本物を生で見たことはない。宣伝などでその一部を見、今までにない、サーカスの域をはるかに超えた芸術とは見てた。先週の前編ではソレイユそのものの凄さを見せてくれ、生い立ち、根本思想があって、あの芸術があると知った。
「人間は自らに限界を設けやすいものだ。その限界感を取り払った先にある真の芸術性を表現したい。」なるほど説得力ある。参加を希望する人が世界中に大勢いて、厳しい教育を受け、選別されてるらしい。内部ではネガティブな発言はなく、ポジティブでその人の個性を出させる言葉が飛び交ってる。参加者はおのずと自らの個性をみつめ、表現力の向上に努力する。常に全員が明るい笑顔で練習に取り組んでる。だれのためでもない、自分のために練習する様がすばらしい。
昨夜の2回目はソレイユの社会的影響についてまとめてた。
ソレイユは単にショウを行うだけでなく、世界の貧困地域でサーカス講座を開いている。これは団員を募集するためではなく、貧困の中で「限界を設けるしか生きる道がない」と考え、落ちていく若者に「限界を設けてはいけない。自分の可能性は無限だ。」を悟らせるための講座だそうだ。講座を通して社会性を取り戻し、更生し、後輩を育てるまでに成長したリオのスラムに住む青年を紹介してた。こういう理念があの芸術を作ってることも理解できる。
歌手美輪明宏、演出家宮本亜門、格闘家須藤元気の3人が自分の人生を通してソレイユ精神の素晴らしさを語ってた。この3人がまたユニークな人生の持ち主で番組の核心をみごとに解説してくれた。

今「いじめ」「体罰」が問題視されてる。答えはここに極まった思いだ。

別番組だが「旅のチカラ」も好きな番組。昨夜は作曲家加古隆がパリでの学生時代を訪ね旅する話だった。40年前にこんな勉強した日本人がいたことに感動。彼の曲が仏音楽院の学生に驚きと発見をともなって受け入れられる様は加古さんの力でしょう。40年前の彼は「No Limit」精神の持ち主だった。

昨夜の9時~11時は中身濃かった。
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