さらに続く。
○時刻表2万キロ/宮脇俊三著(角川文庫)
ユーモアのある文章というのがあって、そういうものは何となく日本語の世界では失敗している人が多いように思うのだが、宮脇のそれは、自然体でなおかつ、そのバランスが絶妙という感じがする。好きな世界に没頭してしまう自分自身の悲しさを何となく客観視出来ているけれど、しかしやはり暴走は止められない。そうでありながら、いろいろ脱線したり寄り道したりして、必ずしも一途というだけでない人間的なところがまた、僕にはたまらなく共感してしまうところかもしれない。
○ガセネッタ&シモネッタ/米原真理著(文春文庫)
下ネタというのは男が語ると限りなく下品になり下がって疎まれることにもなりかねないのだが、女性がさらに下品に語るので参ってしまうということにもなるのかもしれない。含蓄が深くて国際色豊かで文化的なバランス感もありながら、明らかに行き過ぎである。それでもやっぱりそういう下品さは誰でも笑える笑いの王道なのだということも、また真実だと思う。
○じみへん/中崎タツヤ著(小学館)
漫画は除外しておこうかとは思ったのだけど、まあいいか。時々不思議な気分になることもあるのだが、中崎タツヤの笑いはハマりだすと中毒になるような気がする。もちろん吉田戦車でもいいとは言えるが、チャレンジしている方向のズレ具合が違うのだろうか。爆発する刺激のような心地よい危険な笑いなのかもしれない。
○時刻表2万キロ/宮脇俊三著(角川文庫)
ユーモアのある文章というのがあって、そういうものは何となく日本語の世界では失敗している人が多いように思うのだが、宮脇のそれは、自然体でなおかつ、そのバランスが絶妙という感じがする。好きな世界に没頭してしまう自分自身の悲しさを何となく客観視出来ているけれど、しかしやはり暴走は止められない。そうでありながら、いろいろ脱線したり寄り道したりして、必ずしも一途というだけでない人間的なところがまた、僕にはたまらなく共感してしまうところかもしれない。
○ガセネッタ&シモネッタ/米原真理著(文春文庫)
下ネタというのは男が語ると限りなく下品になり下がって疎まれることにもなりかねないのだが、女性がさらに下品に語るので参ってしまうということにもなるのかもしれない。含蓄が深くて国際色豊かで文化的なバランス感もありながら、明らかに行き過ぎである。それでもやっぱりそういう下品さは誰でも笑える笑いの王道なのだということも、また真実だと思う。
○じみへん/中崎タツヤ著(小学館)
漫画は除外しておこうかとは思ったのだけど、まあいいか。時々不思議な気分になることもあるのだが、中崎タツヤの笑いはハマりだすと中毒になるような気がする。もちろん吉田戦車でもいいとは言えるが、チャレンジしている方向のズレ具合が違うのだろうか。爆発する刺激のような心地よい危険な笑いなのかもしれない。