Cool Hand Luke - Car Wash
「車に対する憧れが無いので、このような場面がよく分からない」というブログの話を読んでいて、そういうものかな、と考えてしまった。確かに車を洗う女というのは、だいぶ前からエロと連結しているように見える。
映像はポール・ニューマンの初期の代表作「暴力脱獄」の名場面なのだが、監獄生活の男だけの生活の悲しさと鬱憤を見事に表現しているだけでなく、エロとしての定番として、よく知られたものである。
まさかこれが元になったものかどうかは知らないが、車を洗う女に欲情する男は多いらしい。
車と女の組み合わせはエロのド定番であるのだが、車好きに男が多いということでのコラボなのではなかろうか、くらいにしか思っていなかった。車雑誌の表紙はセクシーな女性があられもないポーズを決めているものが多くて、僕のような小心者には手に取りにくい。特に車好きでも無い人にとって、そういう作りは逆にハードルになっているようにさえ考えられる。
しかしながら車を熱心に洗っている女というのは、別に見て悪いものではないという側面もあるのかもしれない。いろいろ挑発的なポーズをとるにしても、車を洗ってるんだから仕方ないじゃないの?という言い訳じみた正当性も感じられる。洗うついでに濡れちゃったりいろいろ複雑なことになってしまって、もう大変。ということなんだろう。
車というのは所有する欲望の対象だから、男から見た女と相性がいいのだ。という話もあるが、もっともらしくも、やはりホントかな、とも思ってしまう。
それにしてもワイワイ騒ぎながらセクシーさを楽しむという風習は、やはり日本には少ないな。ストリップ小屋にしても今や田舎の温泉歓楽街でもとんと見られなくなってしまった。みんなの了解のもと楽しめるエロというのが、単に文化的に無くなってしまっただけのことなのではなかろうか。