子供が見ているので斜めから眺めている「仮面ライダーフォーゼ」。随分昔のノリの演出で微笑ましいが、そういうことはともかく置いておく。それよりも学校の中のイケてる人とそうでない人の描き方というのに、なんとなくそういうものなのかな、と気になった次第。
イケてる男子はアメフト部らしいし、イケてる女子はチアリーダーなのである。ここはどこの国か? などと思う訳だが、演出とは裏腹にイケてないというギーク(いわゆるオタク)の方が断然いい感じに見えるのである。めんどくさくないし、物語の性質かもしれないが可愛らしいし。実際明るく活発で、どこがギークなんだろうかという疑問の方が大きい。主人公はとりあえずどうでもいいが、考えてみると仮面ライダーそのものがオタク文化のようなものかもしれないし、これはこれで夢のある話ということなのかもしれない。
しかしながら思春期の屈託は、ギークこそ面白いという文化系の楽しみもあるような気がする。このような青春なら何も悩まないだろうし屈折もしない。
まあ、息子が喜んで見ているのであれば、何にも問題無い訳であるのだけど…。