カワセミ側溝から(旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

いまだにそんなところで…

2010-03-11 | 時事
年金:旧社保庁職員のアンケ基に新たな解決策 記録回復委
 年金記録を正確に回復するのって、すでに不可能なんじゃないかと思う。
 亡くなった父の年金記録にも空白のところがあって、母と一緒に出張所に行ったことがある。父が以前勤めていた病院での記録がすっぽり抜けていたからだ。
 いろいろと調べてもらったが、その空白がなぜなのかは結局分からずじまいだった。院長をはじめその病院の全職員が厚生年金に加入している中で、父の記録だけが無いということだった。そんなことがあり得るのか、とかなり疑問に思ったが、現に記録が無いとしか言いようがないですね、ということでお終いだった。
 窓口の対応は申し分なく良かったのだけど、だからといって疑問がぬぐえないまま諦めるよりなかった。仮に父だけがどうしても年金加入を拒否していたとしても、それが何故だったかは今となっては僕らにも分からない。父はその後転職をするのだが、それ以降はもちろん年金に加入している。
 無くなった記録が復活するとは思えない。勤めていた事実は分かっていても記録がなければ無いとしか言いようがないだろう。もちろん父の記録が間違っているかどうかが断定はできないことは分かっている。正しいという可能性もむしろ高いのだろう。だって、現に記録がないのだから。
 しかしながら比較的分かりやすい過去であってもこのようなものなのだから、何万、何百万件とあるそれぞれの情報が正確に戻ると考える方が無理があるように思う。消えた年金記録を取り戻すことより、持続可能な年金システムを団塊の世代が年金を受け取りはじめる今すぐにやることの方が何百倍も重要なことである。年金は破綻していないと強弁しているけど、今のまま50年もたないことは事実として確実なことなのである。時間をかけることの方がはるかに罪深い。いっそのこと年金制度はご破算にしてしまった方が合理的なのではあるまいか。
コメント
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