西部劇と懐かしのカントリー&ウェスタン日記

現代とはかけ離れたOld Countryの世界ですがずっと続けていきます。興味のある方は時々のぞいてみて下さい。

RCA カントリースター ハンク・ウィリアムスを歌う

2012年01月01日 | ハンク・ウィリアムスを歌う
年の瀬に1979(昭和54)年発売のレコードを聴きました、今でも大切にしているレコード。 往年のRCAビクター専属のカントリー歌手を総動員して作られた ”ハンク・ウィリアムスに捧げる ” アルバムで ハンクの死後30年にあたっての企画物といえるものです。 ほんのこの前買ったような感覚なんですが もう30数年前になるんですね・・・・・Hank Williams とて若い世代には話が通じない時代になっています。それだけ昔のカントリーは疎遠になっているんだと思います。 個人的にはカントリーがいつまでも素朴でシンプルな音楽であって欲しいな・・・・と思っても本場のアメリカの main stream がそうではないんだから仕方がなく、結局 好きなタイプの歌手を自分で探していかなくてはならない時代なんだ-と感じています。
 
ハンク・ウィリアムスを歌う( Various Artists )

日本盤 RCA ビクター RCA-9153~54 A Tribute To Hank Williams (2枚組)


(1)Conversation between Hank Snow and Hank Williams~Lonesome Whistle・・・・・あるショウで一緒になった時の録音でしょうか ハンク・スノウとハンク・ウィリアムスの会話で始まります。専属会社の違いで Hank Williams の音源が使えないための苦肉の策なんでしょう、続いてピアノ伴奏で歌うハンク・スノウの重厚な ” Lonesome Whistle(淋しき汽笛) " が素敵です。
(2)Hey Good Lookin'・・・・・The Browns の一人ジム・エド・ブラウンが軽快に歌います。ハンクの曲の中では陽気な曲に属する。
(3)Lovesick Blues・・・・・・・ピアノを弾きながら歌う盲目のカントリー歌手ロニー・ミルサップ、解説に He dose Country soul version と書いてあります。
(4)Wedding Bells・・・・・いきなり ド・カントリースタイルのヴァーノン・オクスフォードが出てきますが ほんとにハンクそっくりで、モダンサウンド中心のアルバムの中でかえって新鮮な感じを受けるから不思議です。 僕が初めて Vernon Oxford の歌を聴いたのもこのLPのこの曲でした。
(5)Take These Chains From My Heart・・・・・ドティ・ウェスト()がスロータッチで思い入れたっぷりに歌います、女性が歌うと趣きもかわって素敵です 。
(6)Why Don't You Love Me ・・・・・・Danny Davis & The Nashville Brass がブラス、バンジョー、スティール・ギターで軽快に演奏(唄はなし)
(7)May You Never Be Alone ・・・・・ハンク・ロックリンにとても合うなあと思えるよい雰囲気の曲で スティール・ギターが秀逸

(8)Jambalaya・・・・・ここではカナダの The Family Brown というグループによってライブ録音で軽快に歌われています(拍手が入っている)
(9)A House Of Gold・・・・・ポーター・ワゴナー & The Blackwood Brothers Quartette( ゴスペルグループとして有名 ) の歌でピアノ、スティール・ギターがいいので Country Gospel のよさが出ています・・・・アメリカではこの組み合わせで確か2枚のLPが出されていたと思います。
(10)Alone And Forsaken・・・・・ハンクの特徴のひとつであるマイナー調の ”Alone And Forsaken ” をチェット・アトキンスのギターとハーモニカでしみじみと演奏されます 、いいなあ ウッ!涙が出てしまいそう。
(11)Pan American・・・・・これは珍しい、往年のカナダのカントリー歌手 Hank Rivers() が正調カントリースタイルで歌う Train Song 。
(12)Mansion On The Hill・・・・・The Browns 姉弟3人のコーラスで歌われる ”Mansion On The Hill”、歌詞の内容とはうらはらにソフトでとてもよい雰囲気だ
(13)I'm So Lonesome I Could Cry・・・・・Dickey Lee (最近聞きませんがどうしているのでしょう?)が生ギターとスティール・ギターの伴奏にのって比較的正調スタイルでしみじみと歌ってくれます
(14)Kaw-Liga・・・・

(15)Your Cheatin' Heart・・・・スキーター・デイヴィス()のソロと一人2重唱で歌われます。コーラスなしのスティールギター、フィドル 、ピアノ伴奏ですのでまさに正調カントリー。
(16)There'll Be No Teardrops Tonight・・・・・ピアノ、スティールギターをバックにハンク・クロックリンの良く伸びるテナーボイスで聴かされると見直してしまいます。Hank Locklin のカントリーにはピアノがよく合うなあ-と感じています。ハンクを歌うLPも出していました。
(17)I'm Gonna Sing・・・・・これも珍しいチャーリー・モンロー( Bill Monroe の長兄)の歌で輪唱形式で歌われるゴスペル風の歌。スティール・ギター、フィドル入りの典型的なカントリーゴスペルです。
(18)I Can't Help It・・・・・チャーリー・プライドのバンドだった The Pridesmen の演奏のみのでピアノ、スティール・ギターでの静かな演奏は秀逸です・・・いいなあ。
(19)The Tramp On The Street・・・・・生ギターとピアノ、スティールギター、コーラスをバックにノーマ・ジーン()が淡々と歌う Sacred タイプの曲.
(20)I Saw The Light・・・・・カナダのカントリー歌手 Gary Buck という人が歌うもの
(21)They'll Never Take Her Love From Me・・・・ドン・ギブソンがスティールギター、ピアノ、コーラス、ストリングス入りでソウルフルに歌います、なかなかよい。 この歌はカントリーの名曲 ”I Love You Because ” を書いた盲目のカントリー歌手レオン・ペイン()の作。
(22)I've Been Down That Road Before・・・・ピアノ、フィドル、スティール・ギター演奏をバックに全篇ポーター・ワゴナーの語りで通される曲。 こうしたスタイルはなぜかハンク・ウィリアムスに合いますね、ハンク崇拝者だったポーター・ワゴナーならではの選曲でしょうね。

(23)Honky Tonkin'・・・・・ジム・エド・ブラウンが軽快に歌いますがもっとソフトなイメージがあったのですがここではやや渋め
(24)A Picture From Life's Other Side・・・・・ スティール・ギターとフィドル演奏をバックに語りと歌で通すポーター・ワゴナー。 ハンクの Luke The Drifter としての作品で、こうしたのを採りあげるのはやはり Hank Williams に心酔していたポーター・ワゴナーのような歌手に限られるようです。
(25)Cold, Cold Heart・・・・・The Nashville String Band によるイージーリスニングサウンド仕立てですが、何かしながらバックに流すのに合っていると思います。
(26)Settin' The Woods On Fire・・・・ドン・ギブソンがソウルフルに歌う ”森に火をつけて ”・・・・珍しいな。
(27)You Win Again・・・・・フロイド・クレイマー()のピアノ演奏のみですがしみじみとしたよさが有ります。
(28)Crazy Heart・・・・・往年のカウボーイコーラスグループ The Sons Of The Pioneers の唄で歌われるハンクの曲も珍しいです 。
(29)Hank Williams Will Live Forever・・・・・ハンク・ウィリアムスの死後にたくさん作られたハンクを悼む歌のひとつで ジョニー&ジャックが物悲しげなトレモロを駆使したドーブローギターとフィドルを伴奏で歌われるものです。ジョニー・ライトはキティ・ウェルズの夫君で最近(H23.11/29)亡くなりました。


こうして多くのアーティストでハンクの曲を聴いてみると ほんとに名曲揃いだなぁ とつくづく思います。 ハンク自身の唄で気に入らなくても味付け次第で見直してしまう曲も多々あるんですね・・・・・そんなのに出逢うとまたハンクのオリジナルを聴き直したくなるから不思議です、CDになっているといいんですが・・・・年の初めに 今年もどうぞよろしくお願いいたします   (ハンク秋山)


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