冬の間、いなかの子供はひたすら外で遊びまくり雪で濡れて帰ってはコタツに深く入って服を乾かした。
坂道や「もりっこ」と言われる小高い丘には手作りのそりを持った子供が沢山集まってくる。小さな子供は緩やかな坂で遊び、年長になるにつれ次第に急な坂に挑戦する。
当時、あこがれのそりが二台あった。前後に二台のそりをつなぎ合わせて前のそりは左右自在に動き舵を取れる。何年か前にテレビで自作そりですべる番組があったがあれである。ただし子供が作ったところが偉い。麻糸を縄にしたものをたくみに利用して藤の蔓で丸くハンドルをつくり操作する。そりの底面には竹を薄く切って貼り付けスピードが出やすくしてある。別の一台は仕組みは同じだったがボンネット部分の箱になんと練炭を入れる装置をつけたカーヒーター付きのそりだった。
二台のそりが走る時は小さい子供は脇によけて羨ましそうに見守った。小学5・6年生頃のお兄さん二人の製作だったが憧れのそりには中々乗せてもらえず仕組みだけは恐るおそる見た。その装置、仕組みは今でもはっきり覚えている。大人でも考え付かない代物だった。
その、お兄さん二人 大人になったらやっぱり農機具屋さんと自動車の整備工場になった。 どちらも社長さん・・・・・
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