岩手の頑固親父

恵まれた自然、環境に暮す 老農のつぶやき、ぼやき

「おいしいお米」

2010-11-29 09:15:26 | いなか暮らし

Cimg3020 葉の落ちて 柿見事なる
     屋敷かな  一谷(いっこく)

 新花巻駅前の茅葺民家として名高い「熊谷家」、この家のかっての住人熊谷一谷(本名徳五郎)の句である。この柿を見上げて詠んだことだろう(昭和18年没)

「おいしいお米」
 我が家で獲れたお米は乾燥、調整をすべて委託するカントリーエレベーターに出荷しているが、直販と自家用のみは個人の農家に厄介は承知で細かな指示で乾燥調整をお願いしている。
 直販数量を確定後にあまった米は、先日近くの農協に出荷した。
 受入検査関係者に「きれいな米」「おいしそうなお米」とうれしい評価。
 今年のお米は異常に暑かったせいか全国的に品質が悪いといわれている。
 四国のある県では1等米は数パーセントとも言われている。加えてお米を食害するカメムシ被害も多い。
 収量も並、寒さの冷害不作の年は多いが暑ければ豊作ということでもないようだ。

 現在、自家で乾燥調整し出荷するお米は水分15%以下と決められているが、そうそう15%ピタリと乾燥はできない。15%を超えないようにと思うあまり14%台、時には13%台だってありうる。
 もともと15%以下の水分というのは消費者の求めたものではなく米業者の長期保存を可能とする都合によって決められたものだろうとおもう。
 昔の自然乾燥の頃は16%以下と言われていたし、乾燥機械なしでは16%以下にすること事態が難しい。

 我が家の直販米は頼み込んで15、7%にしてもらった。僅か1%前後の差はお米に「つや、光沢」があり「みずみずしく」「おいしいお米」となる。
 そして、我が地域は「おいしいお米ができる」粘土質地帯でもある。

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「12月4日開業」

2010-11-22 17:31:36 | いなか暮らし

Cimg7182  12月4日に開業する東北新幹線、八戸~新青森間の試乗会が二日間に渡って行われた。
 圧倒的多数の応募者の中からめでたく当選。
 我が家のある新花巻から八戸まで「はやて」で娘と二人で出かけた。乗車券代わりのワッペンを貼り付けて周囲を見渡したら殆どがワッペン客。

Cimg7183  真新しい新幹線車両・・・・ではなかった。新しい路線の試乗会は今、走っている「はやて」を利用しての試乗。
 遠くには雪をいだく八甲田が見え隠れしている。晩秋の田園地帯を眺めていたらまもなくトンネル・・・出たらまたトンネルの繰り返しが続く。
 「七戸・十和田」駅を過ぎてまもなく長いトンネル。
 全長26.5キロの八甲田トンネルは複線・・トンネルでは世界最長とか。
 八戸~新青森間81、8キロの内トンネル部分が62%、50キロにもなるらしい。
 八甲田山の中腹から産まれ出たような感じを受けながら30分ほどで新青森着。
 真新しい新青森駅見物は開業前のせいもあってか表には出られない。
Cimg7184 やがて賑わうであろう改札口は覆いを被り、売店もガラガラ
 異様といえば異様、珍しい風景でもある。
 やがて今来た道を戻って八戸着。
 海の幸、せんべい汁を肴にビールで乾杯。

Cimg7186 12月4日東北新幹線は新青森まで全線開業、
来春3月には新型車両
 E5系「はやぶさ」デビュー!
 
より早く3時間10分で東京と結ぶ。

  同じ3月、九州でも新幹線が全通とか、楽しみがまた増える。

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「堤干し」

2010-11-13 18:02:22 | いなか暮らし

Cimg7159 Cimg7157 雪が近づく、この頃は子供たちだって忙しい。
 柿を取ったり、強い風で飛び散った杉の葉かたづけ。

 「堤干し(つつみほし)」

 地区には水田面積の10%にも近いといわれる広い面積のため池(堤)が点在する。
 それぞれの堤には豊かな伝説があり先祖が手入れを怠らずに管理した。
 豊かな水は、豊かな稔りをもたらし、豊かな気持ちをもたらした。
 上流に大きなダムができたがその役目は温水ため池として今も重い役目を持つ。

 堤には多くの雑魚が棲息し、長い間釣り人に開放していたが次第に外来魚が殖え、又釣り餌の放置で水質が悪くなり、数年前に県の指導を受けて外来魚の一斉駆除をした。
 再度、水を蓄えたままでは再び外来魚や水質に悪影響を与えることになることから
 以後、田んぼでは水を必要としなくなった頃、9月から10月にかけて堤の水を抜いて堤を干すことが恒例になった。
 すっかり水をなくして10~20日天日で乾かす。
 外来魚の棲息は見られなくなったが、堤によっては今度は「ひし」の異常繁殖。
 夏、「ひし」が見え初めて数日後、旺盛な生育は水面が盛り上がったように「ひし」が猛繁殖し水面はすっかり覆われてしまう。Cimg7163
 上流に殖えた住宅からの排水が富栄養をもたらすせいらしい。
 もっとも浄化した水だというが・・・・・・


「堤干し」が終わって、きれいな水を入れて白鳥の飛来を待つ。

 今年の白鳥はせっかちだ。
 まだ水も少ないのに、悠々と泳いでいる。Cimg7162

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「○○ババア」

2010-11-02 17:57:04 | いなか暮らし

Cimg7150  東北新幹線が開通するまで走っていた「やまびこ」が、JR一関~盛岡間の鉄道開通120年の記念運行された。
 同区間を走るのは30年ぶりだというが、そんな昔のことらしい。
 クリーム色に赤帯のスマートな車体には沢山の思い出がある。

 家族で出かけた京都旅行や旅行雑誌で見た湖を渡るロープウェイに乗ってみたくて、たずねた浜名湖、舘山寺等々Cimg7129
 妻は「やまびこ」の食堂車の美味しかった食事が今でも忘れられないという 走る列車の窓には一輪挿しが飾られ、過ぎる景色を見ながらの食事は格別だったんだろう。

 若いころの思い出に浸ろうと、孫二人と共に「やまびこ」に乗車した。
 「花巻」~「水沢」間の記念乗車はあっという間、一時の感慨に浸った。
 さらに一関まで乗り継ぎ昼食Cimg7138 、初めて乗る帰りの新幹線に孫たちも歓声を上げた・・・・・・
      までは良かった。
 新花巻についてから、おやつの取り合いをふざけていた二才半の僕が、お姉ちゃんに負けそうになり、六才の

 お姉ちゃんに向かって、大声でCimg7145 なんと
  「クソババァ」
 駅に居合わせた人たちは大笑いとなった。
 いったいどこで覚えたんだろう。
テレビ→保育園→お姉ちゃん→僕  それとも
 夏休みに泊まりに来た3年と4年の従弟に教わったか・・・・

 感慨に浸るつもりが汗顔至極の旅行となった。

 

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