葉の落ちて 柿見事なる
屋敷かな 一谷(いっこく)
新花巻駅前の茅葺民家として名高い「熊谷家」、この家のかっての住人熊谷一谷(本名徳五郎)の句である。この柿を見上げて詠んだことだろう(昭和18年没)
「おいしいお米」
我が家で獲れたお米は乾燥、調整をすべて委託するカントリーエレベーターに出荷しているが、直販と自家用のみは個人の農家に厄介は承知で細かな指示で乾燥調整をお願いしている。
直販数量を確定後にあまった米は、先日近くの農協に出荷した。
受入検査関係者に「きれいな米」「おいしそうなお米」とうれしい評価。
今年のお米は異常に暑かったせいか全国的に品質が悪いといわれている。
四国のある県では1等米は数パーセントとも言われている。加えてお米を食害するカメムシ被害も多い。
収量も並、寒さの冷害不作の年は多いが暑ければ豊作ということでもないようだ。
現在、自家で乾燥調整し出荷するお米は水分15%以下と決められているが、そうそう15%ピタリと乾燥はできない。15%を超えないようにと思うあまり14%台、時には13%台だってありうる。
もともと15%以下の水分というのは消費者の求めたものではなく米業者の長期保存を可能とする都合によって決められたものだろうとおもう。
昔の自然乾燥の頃は16%以下と言われていたし、乾燥機械なしでは16%以下にすること事態が難しい。
我が家の直販米は頼み込んで15、7%にしてもらった。僅か1%前後の差はお米に「つや、光沢」があり「みずみずしく」「おいしいお米」となる。
そして、我が地域は「おいしいお米ができる」粘土質地帯でもある。