8年前の夏、石垣島の白保の海に潜った。泳ぎが苦手なことも忘れ珊瑚と熱帯魚に目を奪われた。60年余の生涯で最も美しい光景だった。翌日、石垣港で見た「与那国丸」で海路訪れたかったが時間の制限もあってYS-11型機で与那国島へ向かった。日本最西端の島は美しかった。
民宿の夜、暑さはすごい。エアコンはコイン投入式 100円でたしか1.5時間しか動かない。深夜になってコインが品切れ。表の自販機でコーラを買ってそのお釣りを利用しよう。ところがその自販機には「やもり」がいっぱい。なにしろ「やもり」は岩手にはいないから怖い。おつりの返却口に指を入れたらその中にも「やもり」が入っていた 一瞬背中が凍りついたがその涼しさは一瞬だけ。寝苦しい夜、早めに起きて日の出を見に行ったが少し早すぎてウトウトしたらなんと島の野生馬が車の窓から覗き込んでいた。
観光の余った時間、東崎の東屋で文字通りの大海原を眼前に涼しい風を浴びて超豪華な昼寝を楽しんだ。
帰り際、民宿の庭のサボテンの一片を拝借、テッシュに包んで土産に持ち帰って8年、株は大きくなり二つの鉢に分けて育てた。二つの兄弟鉢、この夏、8月18日 8年目にして初めて、揃って花を咲かせた。
蒸し暑かった今朝、サボテンを見ながら8年前の石垣、与那国島を懐かしく思い出している。サボテンを失敬した民宿、名前が思い出せない。二階の窓から隣の泡盛工場が見渡せたが・・・・・その節はお世話様でした。
※追記 二つの兄弟鉢なんと9月の17日18日と相次いで花を咲かせた。なんと仲の良いサボテンか。