岩手の頑固親父

恵まれた自然、環境に暮す 老農のつぶやき、ぼやき

「郷土の偉人」

2008-02-22 18:46:50 | いなか暮らし

Cimg1946 集落のはずれに石碑が立っている。かって地区の土地改良区の前にあったが保育園の建設の際に現在地に移された。
 台座を含めて約3メートル、北上川揚水功労者、熊谷長左ェ門翁之碑 碑文には北上川機械揚水事業の概況が記されている。碑は時の村長の功労を称えている。
 地元の有志先達が中心となり敗戦直後の昭和21年春の総会で水の不足する地区の補水を目的として着工が決定された。
 幹線水路1500㍍、水田の受益面積130町歩 敗戦直後の貧しさと物資の不足する時代に知恵、工夫を凝らして施工されて昭和23年に落成記念碑が建立されている。

 北上川から隧道を利用して引き込み第一ポンプで揚水する。径300mmの管の水を75馬力のモーターで汲み上げて数百メートルの掘割を流す。
 更に出来るだけ隧道を利用して次の傾斜に引き込み第2ポンプで高所に押し上げて掘割を流し放水する。

 広い原野を所有しながら水がないための貧乏を訴えるために裸足で村長に陳情したと言う逸話もある。
 原野が開墾されて田んぼが増え、不足がちな地区の水がめ「三郎堤」に補水した。戦後の極端な食料不足の時代に大河から汲み上げる豊富な水は田畑を潤し人も潤した。

 旧暦3月15日に行われた当時の火防祭はその喜びに溢れている。
Cimg3395 Cimg3398

Cimg3397 集落ごとに山車を競いあい余興を楽しみどぶろくに酔いしれたことだろう。
当時の写真から喜びが伝わる。

 その流れは昭和33年の大干ばつに大きな威力を発揮した。

 昭和40年代、国営事業により田瀬ダムから豊富な水が地域にも達し40年代半ば、地区の農業構造改善事業により田んぼの大区画化と共にその役目を終えた。
 その遺構は僅かに残された掘割の石垣のみである。

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「ウランバートル」

2008-02-21 12:00:55 | いなか暮らし

Cimg2205 岩手の冬は長い、厄介な雑草の花さえなつかしい。

 家の周囲に沢山の花を飾って過ごす女性がいる。
 昨年夏、「ブラクチョウ」に挨拶に来た。
 「一年ほど留守にします」
 「どちらへ? 旅行ですか?」
 「ウランバートルへ」
 「あの朝青龍のモンゴル?」
 子育ての終わった今、目的を持って生きたいので現地の子供たちに日本語を教えに行くという。
 モンゴルと言う国、ジンギスカンと朝青龍以外の知識はないがその後、現地の様子をメールで教えてくれる。次第に気になり始めてグーグルアースで上空からつぶさに眺めたり、モンゴルが舞台の映画「蒼き狼 地果て海尽きるまで」レンタルで見た。

 物価は安いが現地の人は月収2万。
 生活に余りルールが感じないがおおらかでくよくよしないようだ。
 1月の寒さは-40度も、日本から持参した防寒具はまったく役に立たない。
 乾燥がひどく土埃が舞う。
 チーズは安くてとても美味いと羨ましい話。
 平均寿命は60才台くらいか・・・・・等々

 サガンカル(旧正月)にはアマルバイノー(新年おめでとう)とメールを貰った。
正月には遊牧民の住むゲル地区にも招かれたと喜んでいた。
 羊の肉のご馳走で馬乳酒、ウオッカ、アルヒ(現地のお酒)も頂いたそうだが
 芋焼酎の好きな頑固親父の口にも合わないだろうか・・これまた羨ましいお話。

 興味が湧いたからとすぐに行ける距離の国ではないがいつかは行ってみたい国の一つになった。
 退職さっれた団塊世代のお金持ちの皆さまも欧米ばかりではなくこちらに目を向けてはいかが?

 今年の夏には帰国する彼女の土産話が待ち遠しい。

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「3日間乗り放題」

2008-02-20 11:03:50 | 田舎暮らし

Cimg3308 この冬、寒さが厳しい。-10℃以下にもなればビニールハウスの表面が凍りつき鮮やかな模様が浮き上がる。

 JR東日本の嬉しい企画、少々の条件をクリアすると我々年代に優しい3日間乗り放題12000円 只し期間は10日間と言うのが厳しい。
 それでもこの機会、逃す手はないと綿密な計画を立てて、近くの「びゅうプラザ」に行ってびっくり 受付の順番は長い列。連れて行った孫と遊びながら聞き耳を立てると大方が同じ「乗り放題12000円」のお客様。

 年明けから嫁さんがパートに出て妻と2人で孫のお相手。
 机に向かえば「だっこ」 パソコンに向かうと後ろから手が出る・・・ブログの投稿も、まずはお休み状態。

 それではと、この冬 徹底して孫と遊ぶことに決めた。
 「孫の望み」に甘すぎると言う声も聞こえなくもないが、日差しを浴びて散歩したり小さなリュックを背負って小旅行したり・・・・・
 「大変な毎日」ではある が、今の毎日、長年夢見てきた生活でもある。

 たまには一息つこうと思ったところに「乗り放題12000円」
 「妻と旅行・・・・?」 大家族の我が家の全員の賛成を得て 

 行くぞ「乗り放題12000円」に引かれて善光寺詣り と 
 真冬の谷川岳を眼前に水上温泉。

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