岩手の頑固親父

恵まれた自然、環境に暮す 老農のつぶやき、ぼやき

戦友 Ⅱ

2013-09-29 20:31:24 | いなか暮らし

016 稔りの秋、秋晴れが続く。
 稲穂越しに早池峰を望む、雪も近い。

 当地方はこの秋、異常気象もあって稲の倒伏が目立つ。
 倒れた稲をコンバインに乗ってあっちから刈取ったりこっちから刈ったり。
 そんな時、下回り(補助作業者)が重要な手助けとなる。
 コンバインの運転者は次はどう動こうとしているかをいち早く察して作業しやすく整える。
 簡単そうだがそうはいかない、慣れない下回り者だとかえって邪魔にさえなることもある。

 こんな時、長いこと、運転するコンバインの上から大きな声で怒鳴られ、怒られ、叱られたベテランの老妻の手助けが大きな働きとなる。
 稲が激しく倒れた今年、働きすぎて曲がった腰にもめげず老妻は、カルガモよろしく田んぼをあちらこちら走り回る。
 時にはコンバインに近寄り過ぎて怒鳴られることもたびたび。

 かくて老妻の手助けもあって稲刈りも順調
 そんな妻との付合いも長い。大切な戦友ではある。

  稲刈りが終わったら紅葉を追いかけて温泉めぐりでもしようか。

 再来年春、金婚を迎える。

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戦友

2013-09-22 21:06:14 | いなか暮らし

019
稔りの秋、豊作を期待。
 今年6月は旱魃、7月は連日の雨降り、8月大雨洪水。
 異常気象続きに稲も異常生育し、この秋 背丈の伸びすぎた稲の倒伏被害が目立っている。

「戦友」
 今年、42の厄年を迎えた息子を膝に乗せて走った思い出があるからもう40年も共に働いたトラクターを廃車にした。
012
 40年前、夢と希望にあふれた青年はぴかぴかのトラクター(クボタトラクタL2200)に当時珍しかったドッキングローダを取り付け颯爽と田んぼに向かっていた。
 

 40年前、当時の米価はようやく1万を超えたころ、すでに減反政策が始まり農業にも黄信号が点滅を始めていた。
 平成5年の大冷害を経て7年には16866円の米価を最高に、次第に下落が続き現在60㎏11000円ほど、米価は40年を経てまだ同じ値段である。

 そんな農業の盛衰を、次第に老いる頑固親父と共に見つめてきたクボタトラクタL2200はまさに戦友

 廃車の日、廃棄業者のトラックに「堂々」と自走で乗り込んだL2200
 「頑固親父も最後まで自走しろよ」とばかり・・・・・・
 

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富士山

2013-09-15 17:51:48 | いなか暮らし

Photo 素晴らしい写真、ネットから借用しました、無断転載ごめんなさい。
 確か80才にもなったはずの近所のおばあちゃん
 
 飛行機や新幹線から数回しか見たことがないし勿論登ったことなどないが、とにかく「富士山が大好き」と言う。

 そんなおばあちゃんの孫娘が、この秋結婚することになった。
 一人娘のその孫は何と山梨からお婿さんを迎えることになった。
 「富士山大好き」のおばあちゃんのためにと山梨の自宅ベランダから写したと言う写真を大きく伸ばして立派な額に入れてプレゼントした。
 喜んだおばあちゃんは、何とその富士山の写真を毎朝、毎晩拝んでいるという。
「今日も私にパワーをください」 「今日も無事でした」
 逢う人ごとに「孫のお婿さんの富士山・・・・・」の話題。

 先年、ご主人に先立たれたが、一代で大きな仕事を成されたご主人の陰にはいつも明るく陽気なおばあちゃんの力があったのだろう。

 そういえば昨年、富士登山1000回を達成した秦野にお住いの花巻市出身「まいにち富士山」の著者、佐々木さんは1100回を目指して今日も元気で富士登山かな。

コメント (1)
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