岩手の頑固親父

恵まれた自然、環境に暮す 老農のつぶやき、ぼやき

野山の恵み

2020-06-26 15:18:58 | いなか暮らし

 里山の刈り払いをしたら山桜の木も混じっていたらしい。
  山桜のサクランボは黒っぽくなってからが食べ頃、黒く熟した豆粒くらいのサクランボが着いていた、小粒でも、味はやっぱりサクランボ


 初夏を迎えた今頃から秋にかけて、里は、野も山も木の実が子供たちを楽しませた。
 春、道端のギシギシ、茎を折って噛むと酸っぱいから「すかんぽ」小さな子供たちは、「つつじや赤クローバー」の花の密を吸って楽しんでいる。
 子供たちに人気の「しゃごみ」は集落の、あちこちにあり、あそこは酸っぱいとか、甘いとか、よく知っていた
  「しゃごみ」は今年も大豊作だが今の子供たちは食べられることは知らない。
 畑には「かんご」、桑の実を食べて口の周りや着ている服を赤紫にしては怒られた。
 農家の庭先に植えられた「すぐり」は、この頃見かけないから、昔の子供たちのおやつに植えていたものだろうか。
 夏休み、プール代わりのため池では「ひしの実」がおやつ、ちっちゃい子供たちのために大きな子供たちが沖で採って来ては食べさせた。
 学校への峠道には、秋になれば「アケビ」「山りんご」「山ぶどう」「木いちご」
 「ぞうみ」はガマズミとかいうらしい、今ではゼリーに加工され商品化もされている。
 おまけに峠沿いにはリンゴ園もあり、こちらは時折、失敬も・・・

 昔、庭に大きな「山梨」があり、大きく直立した山梨には上ることもできず、「今年も一杯なってるなー」と見上げた。
 秋、風雨の翌日、熟した柔らかな実は落下し、地面に落ちた瞬間につぶれる、つぶれた所を避けて食べる「山梨」はとても美味しかったと覚えている。
 春から秋、里の野山には色々の恵みがあったが、何かを食べて、腹痛をしたという話も聞いたことがないから、昔の子供はお腹が丈夫だったのか、あるいは痛いというと叱られると我慢したのかもしれない。

 今、通学路沿いの畑に、ブルーベリーがいっぱい実っているのに、気の付く子はいない。
 

 
 

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