岩手の頑固親父

恵まれた自然、環境に暮す 老農のつぶやき、ぼやき

田植えのころ

2024-05-26 14:53:53 | いなか暮し

 5月も半ば過ぎ、花巻地方の稲作農家はようやく田植えを終える。
 田植えの済んだ翌日の田んぼ  狭い育苗箱から解放された苗がきちんと整列して、大きな深呼吸をしているに違いない。逞しく育て、大きく育って秋には大きな穂をつけて・・・と。
 田植え終わって一息、田んぼの苗を見て、やりとげたなぁー 満足感は若いころも今も同じ・・・

 稲作農家は田植えが終わるまで、目が回るほど忙しい。種籾を水に浸して吸水させてから加温して芽を出させてから育苗機で出芽、数日して苗をハウスに移す。ハウスに出してからも岩手は遅霜のこともあるから油断はできない。
 ハウスの苗を気にしながら、田んぼでは田起こし、肥料やり、代掻き・・・・と連日、目の回る忙しさが続く。
 農機具の少なかった昭和30年代までだったと思う、文字通り猫の手も借りたい田植えの頃になると田舎の小学校は一週間ほどの田植え休みがあり小学生の手も借りた、小さな弟妹のいる子は子守り、田んぼに出た子は苗運び、何戸かあった非農家の子供は近所に手伝いに行くように言われた。
 もっとも勉強の嫌いな子は学校より楽しかった子もあった。
 今、田植えは機械化、苗育てもプール育苗、大きなトラクターに替わり農作業は格段に楽になったら若い人たちは勤めに出るようになり田んぼや畑の仕事は、再び、お年寄りの仕事になった。一家総出の昔の田植えが懐かしい・・

昔、こんな唱歌があったなぁ  
      お百姓さんの歌
 ♬ 蓑着て 笠着て 鍬もって
     お百姓さん ご苦労さん
      お米も おいもも 大根も
      日本国中 余るほど 芽を出せ実れと お働き

   蓑着て 笠着て 鍬もって
     お百姓さん ご苦労さん
      あなたの 作った米食べて
      日本の子供は力持ち 誰にも負けない力持ち

                今の時代も感謝されていると信じつつ・・・・

コメント
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