厳しく冷えて晴れた朝は田んぼは霧に覆われる。
この冬はこの冷えこみが少ない。
右写真 元気な岩手の紹介 水沢、黒石寺の蘇民祭は2月1日夜行われる。
昭和32年2月、両親は親類、親戚から餞別を貰って集落の仲間と一生一度のお伊勢参りに旅立った。
県内各地から200人ほどの団体で列車貸し切り。いま考えたら豪華と言うか・・・・その頃、単線で待ち合わせが多く、その夜は車中泊まりで翌日は日光見物、列車に戻って善光寺、一気に四国に渡り金比羅さん参り。
戻って高野山、京都に2泊して奈良からお伊勢参り・・・その後、成田山、栃木の古峯さんにも立ち寄って全行程14日間の長い旅行。
体力勝負の旅行だったに違いない。
一緒に旅した集落の仲間とは「伊勢講」を結成して年に一回、宿持ち回りで「お振舞い」、餅をついて、どぶろく飲んで旅の思い出を語り合う。
生涯一度の想い出は共同で行う田植えにも稲刈りにも「あの時は・・・」「あそこでは・・・」話の種は尽きない。
もっとも生涯一度の筈が時代の流れと共にお伊勢さんも金比羅さんも観光で度々行くようになったが。
いまから7,8年前集落の50~60代の仲間30人ほどでお伊勢、金比羅さん参りをした。
花巻空港から名古屋、出発当日にお伊勢参りを済ませて、その夜はめでたく宴会。
翌日は奈良、京都経由雄琴温泉、ここでも宴会、更に翌日四国、金比羅さん参り、旅の疲れを流す宴会もう一度。
翌日、姫路城を見て空路花巻へ帰った。
昔2週間もかかったコースが3泊4日。
思い出を語り合う田植えも稲刈りも、今は機械で済ませる。
結成した「伊勢講」、今は餅もなければどぶろくもなしの一泊旅行に替えた。
この春、と言っても各団体の総会シーズン前の2月、宮城県の金華山を訪ねる。