岩手の頑固親父

恵まれた自然、環境に暮す 老農のつぶやき、ぼやき

「伊勢講」

2009-01-27 16:23:06 | いなか暮らし

Cimg4739 厳しく冷えて晴れた朝は田んぼは霧に覆われる。
この冬はこの冷えこみが少ない。
 右写真 元気な岩手の紹介  水沢、黒石寺の蘇民祭は2月1日夜行われる。047

 昭和32年2月、両親は親類、親戚から餞別を貰って集落の仲間と一生一度のお伊勢参りに旅立った。
 県内各地から200人ほどの団体で列車貸し切り。いま考えたら豪華と言うか・・・・その頃、単線で待ち合わせが多く、その夜は車中泊まりで翌日は日光見物、列車に戻って善光寺、一気に四国に渡り金比羅さん参り。
 戻って高野山、京都に2泊して奈良からお伊勢参り・・・その後、成田山、栃木の古峯さんにも立ち寄って全行程14日間の長い旅行。
 体力勝負の旅行だったに違いない。
 一緒に旅した集落の仲間とは「伊勢講」を結成して年に一回、宿持ち回りで「お振舞い」、餅をついて、どぶろく飲んで旅の思い出を語り合う。
 生涯一度の想い出は共同で行う田植えにも稲刈りにも「あの時は・・・」「あそこでは・・・」話の種は尽きない。
 もっとも生涯一度の筈が時代の流れと共にお伊勢さんも金比羅さんも観光で度々行くようになったが。

 いまから7,8年前集落の50~60代の仲間30人ほどでお伊勢、金比羅さん参りをした。
 花巻空港から名古屋、出発当日にお伊勢参りを済ませて、その夜はめでたく宴会。
 翌日は奈良、京都経由雄琴温泉、ここでも宴会、更に翌日四国、金比羅さん参り、旅の疲れを流す宴会もう一度。
 翌日、姫路城を見て空路花巻へ帰った。
 昔2週間もかかったコースが3泊4日。

 思い出を語り合う田植えも稲刈りも、今は機械で済ませる。
 結成した「伊勢講」、今は餅もなければどぶろくもなしの一泊旅行に替えた。

 この春、と言っても各団体の総会シーズン前の2月、宮城県の金華山を訪ねる。

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長寿革命

2009-01-14 15:00:12 | いなか暮らし

Cimg4715 この冬、雪が少ない。花巻から見る岩手山だけが厳しい冬に見える。

 右写真 元気な岩手の紹介 行楽日和、岩手雪まつり056

 「読売新聞」1月13日からのシリーズ「長寿革命
 現在36000人の百歳を越える百寿者は41年後の2050年には70万にも達すると言う。「子孫を残すという遺伝子の使命を越えて長寿を手に入れた人間は極めて特異な生物」であるとも・・・

 「頑固親父」65才プラス、41年後106才。
 凡そ平均寿命80年から少々悪いこともしたからその分の罰を引いて75、6才が「頑固親父」の妥当な寿命だろうと思ってはいたが、もしかして運悪く(?)70万人の一人かもしれない。或はその一人は、妻の可能性もある。百寿まで行かぬまでもかなりの長寿は覚悟が必要かもしれない。
 体は少々酷使して一生懸命に働いて「お迎え」が来たらバッタリが本懐。と願っていたがこれからの人生設計は大幅変更が必要かもしれない。

 「超高齢社会の悲惨さを嘆く前に長寿に見合った新しい価値観やライフスタイルを作り出す」
 「これからの高齢者は誰もが「長老」としての役割が与えられる訳にはいかず従来の老人観を乗り越える必要がある」

      「長寿革命」シリーズ第一回にはうなずくことばかり。

 「適当に余生を送る」と軽く考えていたがこれからは作戦の練り直しだ。

 農業をしているから高齢者相応の役割はある。大きな力を必要としない野菜や花作りが良いかもしれない。
 いつも逃げ腰のボランテイァや公職も積極的にやった方が良いかもしれない。
 住いも「お迎え」が来るまでもう少し我慢してと言うのも誤りかもしれない。老後に見合った住いも検討したほうが良いかも知れない 等々

 読売新聞「長寿革命」シリーズ 
  団塊世代も含めた70万人の百寿候補者に指針を示して欲しい。
  シリーズ この先、目が離せない。

    下線部分 読売新聞から引用しました。

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「こいつぁ春から縁起が・・・」

2009-01-04 20:16:18 | いなか暮らし

 右写真 元気な岩手の紹介 宮古・津軽石川 鮭祭り073  

 新春 地区ではお神楽、権現様が家々の安穏を祈って回る。
Cimg4717  氏神様に「御神楽」を奉納してもらった後、家族一同で正座して「お神楽の皆さま」に家に入っていただき「権現さま」獅子舞を舞っていただく。

Img_0735  今年訪れた獅子頭は、我が家の彫刻自慢の2代目の曽祖父が家運長久を祈願して100年近くも前に奉納、獅子の衣装は3代目の妻の祖母が奉納してくれたもの。
 その「権現さま」の前に
 5代目の私、6代目の倅、その膝には7代目の孫・・・・・家族が揃ってその舞に今年の安穏を祈る。

 太鼓や鉦の音にキョトンとしていた孫、大きな獅子舞に、無病息災の頭を噛んでもらってびっくり。Cimg4720

我が家の何代かが一同に会したこの新春・・・今年は何か良いことがありそうな。

「こいつぁ春から縁起が・・・」

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「胡四王神社蘇民祭」

2009-01-04 11:53:11 | いなか暮らし

Cimg4716 2008年の年明けは異常に暖かい
 暮れに孫が懸命に作った「かまくら」、もうすぐ溶けそう・・・

 

      右写真 元気な岩手の紹介 124 湖面にうつる岩手山

 「胡四王神社蘇民祭」
 1月2日の胡四王神社蘇民祭は暖かさもあって標高200メートル弱の胡四王山頂は多くの人手で賑わった。Cimg4640
 暖冬と言っても水は切れるように冷たい。
 水垢離、裸詣り、浄火祭そして蘇民袋の争奪・・・
 岡山、西大寺「会陽」参加者グループ、今年はなんと
 16名もの団体参加。おおいに盛り上げてくれた。

Cimg4674 争奪戦は雪、泥、山の中を駆け回り体力、根性を競ったが今年は知恵の勝ち・・・
一時紛失したかとさえ思った蘇民袋はなんと下帯に隠してのゴール。
 Cimg4702

岡山市西大寺からおいでの野崎正夫さんが今年の取り主となった。

 お祭当日、見物に訪れた人が参道で急病で倒れた。
 折りよく松明片手に裸詣りで行進していた岡山からおいでの齊藤さんともう一人の方が救急車到着まで救命処置をしてくださり一命を取りとめるという事件があった。
 齊藤さんともう一人の方、なんと消防署勤務とか
  今年の蘇民祭、取り主も岡山、人命救助も岡山の方、ここしばらくは
 岡山に足を向けて寝られない。
   いろいろとありがとうございました。

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