岩手の頑固親父

恵まれた自然、環境に暮す 老農のつぶやき、ぼやき

’20 今年の風景

2020-12-30 10:45:27 | いなか暮し

 大雪と寒さの後、穏やかな日が数日続き、良く晴れた日、30㌔も離れた、わが郷から、雪化粧した早池峰山の神々しい姿が望まれた。

旅行好きを自認してはいるが、コロナのせいばかりではない、年齢とともには出不精になってる自分を感じる。
今年、感動した景色は少ないが 夏、60年余り登り続けた早池峰山に登った。
若いころ、散歩代わりに登った山も少々きつい、少し霞んではいたが雄大な景色を堪能し、帰途、60余年もの長い間無事に登れた感謝を込めて早池峰神社にお参りした。
愛した早池峰山もそろそろ、「登り納め」の時かもしれないと、寂しさも感じた。

        大自然のめぐみ
     Mother Nature’s Bounty

       米も野菜もいのちです
        肉も魚もいのちです
      これらのいのちのおかげで
    私たちのいのちも生かされています
    「いただきます」、「ごちそうさま」
        尊いいのちに感謝して
        食事をいただきましょう
             永平寺「道元禅師からのメッセージ」より

    コロナ禍が過去のものとなり
  2021年 令和3年は明るい、良い年となりますように

 

 

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快挙!

2020-12-18 09:20:46 | いなか暮らし

 12月半ば、突然の大雪と寒さ 花巻では17、18日 マイナス10℃と暖冬に慣れていたこの頃、今冬はびっくり。
 昔から、寒さの厳しい冬は暑い夏が来て、出来秋は豊作と言われていたが昨今は通用しない。
 暖冬、猛暑の夏、暑さゆえのお米の品質低下、農作物の栽培適地の北上が続く。
  突然の寒さで水温の低下が間に合わなかったんだろう、池の一部が全面凍結にならず、水鳥が残った水面近くで羽を休ませていた。
 先輩の奥さんが花巻市民芸術祭「詩」部門で芸術祭賞、昨年に続いての連続入賞の快挙
    指定席
  我が家には至る所に私の指定席がある
  たとえば台所のテーブルとイス
  化粧室と名付けた部屋の鏡の前
  今は夫婦でお茶を飲む座イス
  応接間では三人掛けのソファー一人占め
  いつの間にか出来た私の指定席

  韓国テレビを見るとき
  夫婦ケンカが起きそうな予感の時
  詩を書くために一人になりたい時
  友達が遊びに来た時
  その時 その時で
  部屋と指定席が変わる

  夫婦二人の生活に馴んで久しい
  それでも慢性化しないのは
  お互いに一人の時間も楽しんでいるから

  今日は冬日が柔らかい
  私は応接間の「指定席」で詩を書いている

 先輩夫妻にはお世話になった。
 当時、京都に住んでいた私に、先輩から結婚案内状が届き、即「出席します」
 ところが、先輩から「いや結婚式には来なくていい、新婚旅行に君の所に行くから」とうれしい連絡。

 京都駅に迎えて、その日は宇治の平等院の川向かいの静かな宿に案内した。
 翌日、奈良法隆寺、京都は三十三間堂と、あとはどこだったんだろう・・・・その夜、多分祝杯を挙げたんだろう、近くのホテルに泊まってもらい翌日帰ったように記憶している。
 奥さんの心暖かな詩を読みながら、先輩ご夫妻との、遠い遠い思い出に浸っている。

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昭ちゃん(しょっちゃん)

2020-12-13 15:17:58 | いなか暮し

 わが郷の里山や屋敷林にどこにも生えていた松の大木、名木が10数年前頃までに松くい虫被害を受けて全滅した。残った松は保全管理された胡四王山、宮沢賢治記念館周辺の数十本と
屋敷林に残った僅かの松
この家の当主が薬剤の潅注などに努め 貴重な松の大木を残してくれた。
 常緑の松は、めでたい木とされ、正月飾りに欠かせないが、今、郷に松は見当たらない

 昭和の初め、隣村に嫁いだ、昭(しょっちゃん)今年92才の元気なおばあちゃん。
 嫁さんの車に乗せてもらって「仏さまを拝みに来ました」と、久しぶりの顔を見せた。
 嫁さんに手こそ、ひかれはしたが歩く姿はしっかり、大きな声で陽気に良く笑うせいか肌艶もよく顔も若い。
 近所で育った昭ちゃんは我が家の歴史を知る数少ない人である。
 仏壇の前で仏さまの大きな写真を見ながら昔話をしてくれた。
  大正最後の年生まれの私の母は、仲人が初めて母と会ったとき、お手玉しで遊んでいたという。その母が14才で我が家に嫁入りして赤ちゃんを産んだ、私の姉、早世。
 18才で私を産んだ。年のいくらも離れない母と昭ちゃんとは遊び友達だったという。
 翌年父が亡くなり、19才で未亡人となって、以後苦労・・・
 ー幼く未熟な母から生まれたせいだろうか、私80にも近いのに、いまだ発達障害が続くー
 目も耳も達者な昭ちゃんは次々と昔話をして、仏様に何度も何度も呼びかけて、今楽しみは週2回のディ、サービス 仲間と昔話をいっぱいして、大笑いしてくるという、多分、人気者なんだろう。
 「まだまだ元気に頑張るからお前も元気でな・・」と言うから「そこそこにした方がいいよ」と言い返したら、それもそうだと大笑いして、嫁さんに手を引かれて名残惜しそうに帰った。

 帰った後、「御霊前」を開いてびっくり、大きなお金が包まれていた。家庭に恵まれて暮らしているとはいえ、大きすぎる。
 まさか、ボケてお金の価値が・・・昭ちゃんの好きな甘いものでも持参、せっかくの気持ちをいただいて、なにがしか家人に返そうと思う。


 

  

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新しい言葉、無くなる言葉

2020-12-02 17:24:19 | いなか暮し

  おい、こら❕ 毎朝、家の周辺で遊ぶ、雀ども。
  畏れおおくも、お正月のしめ縄にしようと、籾の付いた藁を軒下に干して置いたら、網の隙間から入り込み、籾を食べつくしてた挙句、周囲を糞だらけにしてしまった。許さん!
いつも冬場の餌のない時期にエサ台を作って餌をやり続けたが今年の冬はお預け。

 流行語大賞は「三密」とか。
 今年も新しい言葉、難解な言葉がいっぱい出てきた。
 ロックダウン、 ハンディミック、 東京アラート、 ソーシャルディスタンス、
 スティホーム、 クラスター、 ビデオカンファレンス、 
 更に Gotoトラベル、 マスク会食、そしてウイズコロナ・・・等々。
   意味が、わかったような顔で使ってはいるが、年寄りには難解。

 新しい言葉が次々に生まれる一方で、地方には数えきれない懐かしい言葉が多いが、急速に消えていく、ふるさと言葉のほんの一例。
     むじぇ     可哀そう
     ぬげぇ     暖かい
     つだす     あげる
     とつっぱり   人見知り
     どぶずけ    大雑把な
     にゃまこく   生意気
     やぐだり    わざわざ
     ぬだばる    伏せる
     ふだずげる   いじめる
     あだぶ     乱暴
     やささえぐ   矢沢に行く
     ねごまる    通訳不能、車の脱輪をさすが、それとニュアンスが違う。
     おどっちゃ・おがっちゃ 父さん、母さん ”おしん”年代まで使ったが
             戦後20年代で消滅済み。
 主に花巻地方の言葉だが地区ごとにも違う、花巻東部では(年寄りには)通用する。
 若い人たちは使わないから急速に消滅していく定めだろう。

 新聞の「今年の十大ニュース」募集がされているが、今年のトップは誰が予想しても一緒だろう。来年の十大ニューストップは コロナ終息、盛大なオリンピックが・・・」と、願わずにはいられない。   

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