大寒
候のことば 春隣 はるとなり
もうすぐそこまで春が来ている
大雪の翌朝、明るい青空が広がる、春は近い。
大正14年生まれで昭和の年号と同じ年を重ねた母が亡くなった。
その日、お昼にはご機嫌で大好きな餅を食べ、夕食はいつものように家族と一緒に過ごしてお風呂に入り、心不全、突然の死だった。
となり村から15で嫁いで来たという。
戦中戦後、家族には戦死する者あり病気する者あり、農地の開放で田んぼも失った。
3人の子供を育てるには大きな苦労があったと思うが、老後は子供、孫、加えて曾孫とも遊んだ・・・穏やかな老後だったと信じている。
近年、隣近所や地域のつながりとか絆が薄くなったとよく言われることであるし我が郷もそうかなと感じていた。
しかし、それが母が亡くなって
同じ集落は勿論、百余戸もある我が地区からお念仏には百人ほどの出席、お悔みに至っては全部の家から頂戴した。
我が郷にあっては地域のつながりは衰えていないことを実感した。
こんな郷に生まれたことを誇りに思い、みなさまに心からの感謝申し上げる次第。