「松くい虫」と言う虫は存在しないそうだ。
日本中の松を枯らすのは明治以降、外国産材によって運ばれた外来虫でマツノザイセンチュウと言う1㍉にも満たない小さな虫で、松の枝をかじって生きるマツノマダラカミキリ(体長2~3㍉)にしがみついて木から木に移り日本中の松の緑を食い荒らす。
数年前、日本海沿岸を旅行してあの枯れた松が延々と続く光景に唖然としたことがある。
この松が「やられているな」と思って1,2年 見る影もなく枯れる。
岩手中部の我が郷は、「松くい虫」の北限と言われて久しいが北海道と青森には「松くい虫」はいないと言われているが現在はどこまで北上していることか。
そして今年・・・・また新たにこの松が食害され枯れ始めたから来年春にはもう一本、二本と枯れ木になる。
次第に弱り、枯れる街道の松並木や里山の松、海沿いに延々広がる枯れた松林。
たかが1ミリにも満たないマツノザイセンチュウめ。
地域自慢の名木「添市(そいち)の笠松」
憎っくき「松くい虫」は直線にして500㍍まで近づいている。