岩手の頑固親父

恵まれた自然、環境に暮す 老農のつぶやき、ぼやき

小さな胸

2019-05-29 17:09:47 | いなか暮し

 「岩手の頑固親父」長い事、お休みいただきました。
 岩手の田んぼ農家は、4月から5月にかけて、一年中で最も忙しい時期です。
 一年の半分余りの仕事がこの時期に集中してるような気持ちです。
 そんな忙しい時期に、今年の春、我が家では稲の苗に病気が発生し、日一日ごとに病気が拡がりました。
 いつの年だって、苗育ての時期は幾分の緊張を持って育てますが、難しいとは考えていません、ましてや農業歴数十年、ベテラン農家を自負しているのに、この年齢になってからの事件。
 そんな苗に限って、所属する法人から指定された人気の品種で、栽培する農家も、まだまだ少ないのが実情。
 一日ごとに広がる病気、指導機関の指導を仰ごうにも、あいにくの10連休とかでどこも役立たず。
 苗の心配をしながらの田植え準備は、田んぼ農家ではなければ分からない苦しさでした。
 同じ品種を栽培する近所の農家に遅れること数日、先に田植の終わった農家から余った苗を集めて、ようやく田植を終了。
  苦労して植えた苗は、5月の記録的な暑さで、例年よりも順調に育っています。
 ことしの春、老いた小さな胸は痛みました。
 

コメント
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