岩手の頑固親父

恵まれた自然、環境に暮す 老農のつぶやき、ぼやき

「お地蔵さん」

2006-12-14 08:52:39 | 田舎暮らし

Mvc004s0 ※写真 厳寒のこの時期、庭に「いろ」は無い。シナヒイラギだけが真っ赤な実をつけている。

 旅行が好きだが専業農家になっても易々と時間はとれない。次はどこに行こうかと頭の中では常に考えが回る。

 狙いはもっぱら国内旅行 北から南、良く歩きまわった。泳ぎに自信も無いのに珊瑚と熱帯魚の美しさに潜った石垣 白保の海、トンネルを出た瞬間のあの美しい山々の黒部ダム、高山植物が咲き乱れていた大雪山の7月 美しいところは数々あったが心に残った風景・・・・・

 妻と泊まった京都駅前のペンション、通りに面した二階の部屋から外を見ると小さな「お地蔵さん」が見えた。その奥にはお寺の大きな屋根も見えている。「京都はいいなー」、翌朝、早めにおきて「おひがしさん」東本願寺をおまいりして部屋に戻った。窓から通りを見たら通学や出勤の人たちが忙しそうに通りすぎている。

 その中の20代くらいの若い女性が立ち止まって「お地蔵さん」に会釈して手を合わせ そして、すぐに立ち去った。近所に住んでいる人なんだろう、子供の頃から教えられて「お地蔵さん」には手を合わせる。ほんの一瞬の出来事だったがうれしくなり 心に残った風景となった。

 国内旅行、まだまだ見たい行きたい所ばかり。この冬、安芸の宮島、いや雪の金沢冬の函館山もいいようだ・・・・・コタツで悩める昨今である。 

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「ごんぼ」掘り

2006-12-02 18:41:49 | 田舎暮らし

Cimg1609  11月は雨が多く冬野菜の取入れ※写真が遅れた。もっとも沢庵用の大根は干し柿とならんで、よく干しあがっている。来年春、いや田植え頃までの自家用野菜を貯えるからその量は半端ではない。家族7人の凡そ半年分の大根、人参、白菜、キャベツ、長芋・・・・等々 街から来た息子の嫁さんはその量に目を丸くしている。

 北上川近くの肥沃な畑から採った野菜は自宅近くの畑に再度埋められ土をかける。まもなくその上には雪が積もり寒さで水を吸えなくなった野菜は凍るまいと一気に糖分を貯える。畑で採った今より寒さに耐えて冬越しした春近くの方が一段と甘みが増して美味しくなる。

 牛蒡、長芋掘りは良く産地の様子がテレビで見られるがあのような大型機械を使う事はない。スコップを使っての人力作業、慎重に掘り下げていく ころあいを見てそーっと引き抜くと「ボキッ」 そうかと思えば横に伸びた牛蒡や長芋をスコップで「一刀両断」もある。スーパーで見かけるスマートな牛蒡、長芋はむしろ少ない。普通、右に伸びたり左に曲がったり掘り難いこと、この上ない。

酒を飲んで「くだ」をまく人や訳のわからない理屈をこね回す人を、この辺では「ごんぼ掘りたかり」と言うが、語源が良くわかるような気がする。

 野菜の収穫風景は、以前はどこでも見られたが最近、目に見えて少なくなった。家の前の畑の野菜、洗うのが面倒だと嫁さんがスーパーから買ってくると嘆いていたおばあさんもいた。

 私は牛蒡が大好物である。産地の方には申し訳ないがあのスラリとした色白の牛蒡はどうもいただけない。牛蒡はやはり黒くて程よい硬さ、甘みが美味しい。

 「ごんぼ」掘りが終わると今年はすぐに雪が来そうである。米と野菜はたっぷり貯蔵した。この冬、牛蒡を肴にどぶろく飲んで春まで冬眠。

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