岩手の頑固親父

恵まれた自然、環境に暮す 老農のつぶやき、ぼやき

地域つくり

2017-03-31 17:07:05 | いなか暮し

 我が集落には、30年ほど前に「村づくり」という組織がつくられて、後に「地域づくり」と改められた組織がある。
 構成する役員、5~6人は集落の凡そ後継グループが選出される。
 特段のやり方や方法、行事は求めず、時代にあった行事の主催などをまかせている。
 かっての役員は集まっては良く飲み、その話の中から集会所の新築をしたり、お年寄りを交えた旅行や、勤労感謝祭、40戸足らずで運動会、住民あげて地域内の耕作放棄地の復元にも取り組んだ。

 今時の役員は、飲まずにスマートに行事をこなす。
 集落の総会の日、子供たちに餅つきを体験させようと計画した。
  臼、杵を使った餅つきに子供たちは勿論、大人も大喜び。
  見かねた「ばあちゃん」もつい・・・
  搗きあがったお餅をみんなで丸める。

 総会を無事にすませたその後、
 「地域づくり」主催の年祝いが開かれ、米寿から還暦の人たちが招かれた。

 大厄の42、33歳は該当者なしが残念だったが、子供たちの搗いたお餅が振舞われた。
 「地域づくり」役員によって写された当日の集合写真は、懇親会がお開きになった時、出席者にお土産としてもらえるのが総会の恒例。

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「文通」時代

2017-03-19 19:46:21 | いなか暮し

  早春の早池峰山は良く晴れたが、いつもの年より雪が少ない?
 早池峰山の雪溶け水は、廻り回って我が家の田んぼを潤す。

 古い音楽テープに残った「愛と死をみつめて」懐かしく聞いた。
 物語は「文通」を続けた若い二人の悲しい物語で、当時大ヒットした。
 若い人たちはご存じないと思うが、携帯もスマホも無かった時代、「文通」が人気の時代があった。
 今、考えたら恐ろしいことかも知れないが、雑誌に自分の住所氏名を掲載して、広く全国に友達を求めて、手紙のやり取りをする。

 親友のT君夫妻は、高校時代から文通を続けて結婚に至った。
 文通を重ねて、初めてのデートは山好きのT君の選んだ早池峰山。
 根っからの山男で、照れ屋のT君は、一人で行くのは恥ずかしいからと、デートに一緒にと誘われて、T君と私、麓で彼女と合流、男2人と彼女1人の変則的な登山初デート。
 長年の文通で、T君と彼女 二人はすぐに打ち解けたが、彼女の差し出すおやつは二人分しか持ってきてない、ジュースも二人分だけ・・・・少々居場所の悪くなった私・・・それでも、無事にデート登山を終えて、その後も文通を続けて数年後めでたく結婚に至った。
 

 そんなT君夫妻は子ども達を3人とも、教員に育て上げて、T君は 大震災の前日病死した

 あれから6年、7回忌を迎えた今も、私のスマホから、Tくんの名前は削除できない。
 食道を患い、亡くなる半年前には声を失ったため、急きょ、覚えたてのメールで昔話を一生懸命に送ってくれた。

 お彼岸にはお墓詣りに行こう。

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積善の余慶

2017-03-14 10:38:03 | 日々の暮らし

 県指定の無形文化財、胡四王神楽の権現さま(獅子頭)の衣装を新調したいと庭元からお話があった。
 我が家の先祖が明治38年、実に112年も前に獅子頭を彫刻、奉納し、後、代々衣装をお召替え奉納し、直近では56年前、昭和38年に庭元と合同で奉納したものだ。

 奉納した先祖は万延元年の生まれ、明治38年に45才で彫刻し獅子頭を奉納したと言うことになる。
 80才の高齢で没した、その先祖は彫刻をよくこなし、多くの獅子頭や、細やかな彫刻を施した仏壇を作り、お椀やお膳などの什器もいっぱい作った。
 お椀の細かな絵柄模様や漆は、埃を嫌うからと、土蔵にこもって塗ったと言われている。

 山頂の胡四王神社社殿は、慶応3年の竣工と言われ、名工二代目勘次郎が拝殿の向拝柱や脇障子に見事な龍の彫刻を施した頃、先祖も時々訪れては名工の技に刺激を受けていたに違いない。

 庭元の提案を了承し、春のお祭りには新調された、ご衣裳で先祖の奉納した権現様が舞われる。

 腕も良いが酒も好きだったと伝わる。
 子孫は酒好きだけが遺伝し、先祖がせっかく建てた土蔵を解体し、 
                     樹齢90年程のヒバの大木は切り口が径60㎝余、9mの大木

代々植林した屋敷林を、風で散乱する葉を嫌い、見事に伸びた杉やヒバの大木を、伐採し燃やしてしまう。
 おまけに土蔵にあった多量の漆塗りの什器も邪魔者扱いしている。


 積善の余慶を図った先祖は呆れかえり、嘆いているに違いない。

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敬老旅行・・・

2017-03-08 11:34:23 | いなか暮し

 集落の、お年寄り(自分も含めて)を誘って一泊旅行をした。
 大きなバスでゆったり、トイレ休憩を含めて片道3時間ぐらいが妥当だろうと、仙台郊外作並温泉を訪ね、近くの定義如来西方寺、ニッカウイスキー工場の見学の後は、ホテルに早めに入り、お楽しみ夕食、宴会 老いたりと言えども宴会だけは元気いっぱい。
  平成11年の落成という定義如来西方寺本堂は
「20世紀最大の青森ヒバの木造建築」と言うだけあって白木造りの本堂は素晴らしい

 翌日は塩釜、仲卸市場、海鮮せんべい、笹かまぼこの工場見学と試食、見るたびについ、みやげ・・・

 昨日のウイスキー工場、せんべい屋さん、笹かまぼこ屋さん、どこへ行っても、働いている人がほんの数人しかいない。
 いまどきは、AIとかコンピュータが動かしているんだろう。
 いつか人が不要にならないだろうか・・・とはいっても岩手の場合、現実は求人倍率が、所によっては2倍越え、求人に四苦八苦が現状・・いらぬ心配か。

 仙台うみの杜水族館のイルカ、アシカのパフォーマンスを楽しんで帰途に。
 車いす2台含む、お年寄りみんなが、元気で楽しく帰れたのがうれしい。

  暖かな春が来たら、みんな元気に畑にでる。

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