花巻地方の神楽と言えば、茅葺きの大きな家で 周囲の戸障子を取りはずし、畳をはいだ板の間の中間(なかま)で舞われるのが普通だったが今どきの家にはその余裕がない。
昔の神楽の雰囲気をと、新花巻駅前の熊谷家で毎年9月に行われる
「古民家で味わう神楽鑑賞会」は 今年も9月22日に地元、胡四王神楽、幸田神楽と遊子、太田の4団体が出演して開催された。
胡四王神楽、五穀舞 幸田神楽 勢剣など7番演じられた。
休憩時間には”後継者”たちも。
終盤 胡四王神楽の「木曾舞」は圧巻その迫力に感動した。
木曾義仲の妻、巴御前が頼朝との戦いに敗れ、戦で共に戦った姉妹、葵、山吹の弔いを旅の僧に頼み再び戦場に向かうという物語を延々25分あまり、踊り手の女性が太鼓の激しい音と共に大きな太刀を自在に操っての熱演には大きな拍手が贈られた。
何年か前に花巻の文化会館で木曾舞を見たことがあるが、何せ舞台は遠くて迫力が伝わらない。
神楽はやっぱり、古民家、板敷にあぐらをかいて目の前で見るのが一番
夏の間、地域の田んぼを潤した三郎堤
今年の役目をはたして落水
僅かに残った水面の小魚を目当てに鳥がやってくる。
10年程前、落水し外来魚の駆除をしたが同時にそれ以外の魚も全滅した。
かって、鯉や鮒、エビさえも取れる池だったが。
「からださん どうもありがとう」
わたしのからだには いっぱいけらいがいます
あしや てや くちや めや はなや ゆびが
すごいかつやくしてくれます
あしは いろいろなところにあるいてくれます
ては いろいろなひとと てを つないでくれます ありがとう
一年生の作品だという <よみうり寸評 9/16>
川崎洋編「こどものの詩」から
農作業を終えてマッサージ器に横たわる。
「いま、疲れた体をもみほぐしている」 余計なことは考えずに気持ちを集中する。
右足も左の足も 左右の手も今日も良く働いてくれたな。
今日はこれでおしまいだから手も足もゆっくり休んでくれ、そして明日もまた頑張ってくれよ。
疲れも次第に遠のく。
もっと、しっかり頑張ってほしいところがある。
物忘れ激しい、孫の友達の名前や顔が覚えれない、加えてこの頃は怒りっぽくなってる。
「頭ー脳」 しっかりしてくれよ!
年に1、2度は山登り体験をさせたいというお母さんの教育方針で「じいちゃん」にも声がかかった。
今年は早池峰に挑戦、ここ一番、張り切らざるを得ない。
9月三連休の最後の日、この日を逃すと山は寒さに向かう、が・・あいにく天候は曇り、予報も曇り、一時にわか雨も・・・
岳から川原坊に向かう道では2回も鹿が飛び出してびっくり!
小田越付近は濃い霧、車はライトを点けて走っている。
登山者名簿をみたら県外から登る人が多い、中には高知からと言う人も、それにしてもこの天候でも随分と多くの人が登っているものだと感心。
這い松の葉先には霧が水滴になりキラキラ光っている雨は降らないが手が冷たい。
「疲れた」と言いながらもおやつを食べるとケロリ。予定の2時間で頂上着。
楽しみのおにぎりの後、下り始める頃には青空も覗いた
霧の中に紅葉が始まっている。
登り、下り各2時間、子供たちは登山で使ったカロリーを、いつもは怒られる甘いおやつで補給するのが何より楽しみ。
今日も多くの登山者が来ていたが、その中の最年少と最高齢は多分我がチームに違いない。
降って良し、晴れれば なお良し、山はいいなー 体力がいつまで続くかな。
さて、次は孫たちを何処の山に連れ出そうか・・・・・・
お米を作ってる農家だったら誰でも知ってる、厄介な雑草の「稗」 放っておけば稔った「稗」の種が来年も再来年もさらに増えて益々厄介なことになる。
お米農家は田んぼに一本でも二本でも「稗」が見えたらすぐに抜き取るように心がけた。
おそらくは米つくりの歴史は稗との戦いだったろうと思われる。
抜き取りをしないで「稗」だらけにした農家は管理が悪いと陰口を言われたが昨今は除草剤のおかげで「稗」の大発生は防げるようになったが「稗」の種が無くなったわけではない。隙があればいつでも生えてくる。
その「稗」なぜか今年、異常に発生した、それも取入れが近づいた秋口になってから。
異常気象のせい?・・・・違う、よその家ではどこにも生えていない。
やっぱり管理が悪かったんだ。思い当たること、多々。
草丈もどんどん伸びてすっかり繁殖能力をため込んで 「稗」 の種が稔り、秋の日差しを浴びてこぼれ落ちる、来年もいっぱい発生間違いない。
手遅れとわかりつつ道路からは見えにくい地形を利用して今日も 「稗取り作業」
あぜ道の 「ヒヨドリバナ」が頑張れと励ましてくれる。
農業を始めて50有余年、初めての「稗取り作業」を経験している。
学校から大急ぎで帰り、いつもより込み合う釜石線で花巻に向かう。
待ちかねた花巻まつり 当時は「かぐずまつり」 (かぐず→川口→里川口まつり?)と言ったように思う。
まだ日が高いから山車は準備中だろう、映画館に向かう。この夏にヒットした怪談映画は月遅れでこの頃の上映となる。
たち席までいっぱいの映画館は時折、トイレの臭いが流れるが一向に気にならない。
映画を見てから早めの夕食は、やぶや・新ばし・田村・権さん・・・・どこを覗いても今日はいっぱいのお客である。
食事といってもカレーかラーメンだったかもしれない。
露店を横目で見ながら御旅所へ、広場では賑やかなサーカス小屋、となりの見世物小屋では「この子は哀れな子でございます。親の因果が子に移り・・・・・」だみ声の呼び込みが手に持った棒で中を少しだけのぞかせる。
露店がいっぱい出ている。当時の露店は怖いお兄さんが多かった。
「さっき買ったばかりのオモチャがもう壊れたけど・・・」
「安もんはすぐ壊れるのが当たり前なんだよ!」 一喝された。
それでも楽しい露店を巡っている頃、暗くなった通りには明るく照らされ豪華に飾られた山車が花巻囃子と共にやってくる。
元気な神輿も続く・・・・・昔々の話。
今年の花巻祭りは9月9日から三日間 伝統の花巻囃子に豪華な山車、多くの神輿、
初日には 権現舞パレードも
三日間のお祭りには一度は雨が降ると言われているが今年はセーフ。
いつもは閑散とした通りもこの時ばかりは「お祭り広場」でにぎわった。