岩手の頑固親父

恵まれた自然、環境に暮す 老農のつぶやき、ぼやき

『えび採り』

2009-03-26 09:51:42 | いなか暮らし

    右写真 元気な岩手の紹介  一関・東山 猊鼻渓舟下り035

 Cimg4946 早春の日差しの中で「えび採り」する人たちとあった。
 大森山に降った雨がたまったこの池は排水の類の入ることのない自然そのものの池である。
 毎年、訪れているという人たちだったが2、2年前に比べたらすっかり獲れなくなったという。

Cimg4945  昔、祖母が「堤干し」で水が残り少なくなった、ため池で晩秋の冷たい月の光の中で網を使って「えび採り」をしていた。
 翌朝には塩茹でしたえびを食べた思い出がある・・・・・
 月の光を浴びて「えび採り」と言うのは記憶違いかもしれない。幼い子供をそんな寒いため池に連れて行くはずがない。何かの風景と入り混じってると思うが翌朝の「えび」の味だけは良く覚えている。
 小さい「えび」ほど美味しかったと思う。

 そんな「えび」も最近は殆ど見かけなくなった。
 この池も今年には近くを通る道路の拡幅で小さくなり、工事のにごり水が入ると来年はいなくなるかもしれない。

 今年の春は「えび」が少ないそうだと老いた母に話したら「春のえび採り」は時期が遅すぎたとの事だ。
 良く獲れるのは池の氷が融け始めて、氷が岸から3尺離れた頃が一番良く獲れるという。
 冬の間、氷に閉ざされていた「えび」が氷が融け始め、春の空を見ようと融けた氷の合間に集まった頃網をかけて採るということらしい。(もっともその時期産卵のために岸辺に寄って来るとも言うが・・・・)

  春になれば 氷(しが)こも解(と)けて
       どじょこだの 鮒っこだの
      夜が明けたとおもうべな

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「明がらす(あけがらす)」

2009-03-19 09:49:20 | いなか暮らし

 Cimg4933 秋、収穫したての大根や人参を畑に埋めて土をかけ山の形の上部には束ねた藁を通気孔にして野菜の呼吸を助ける。
 冬から早春、時折掘り出しては食べる。
 寒さの中で凍ることなく呼吸し続けた野菜は甘みが出て美味しい。
 彼岸に、そんな野菜たちに春の彩りを添えて漬けてみた。
 我が家の古女房殿は集落でも知る人ぞ知る漬物上手。
   右写真 元気な岩手の紹介  奥州市水沢 日高火防祭050

 女房殿の大の親友は河童伝説の遠野の人、二人は時折会っては昔話を楽しんでいる。
 昔、釜石線で通学していた彼女は、実は「頑固親父」が密かに憧れた女性だったが、内気な「頑固親父」は声をかけるもことなく、何かのはずみで彼女ではなく友達の方の女房殿と一緒になってしまった。

 そんなある日、互いの自慢料理を交換した。
 Cimg4936 我が家の「梅干し」と、民話の里、遠野おみやげ 銘菓「明がらす」の丹精こめた手作り「明がらす」
 我が家の「梅干し」添加剤勿論0、真っ赤な色は赤紫蘇とたっぷりと三倍酢、塩分控えの健康「梅干し」は産直の人気商品のひとつ。
 かたや手作り「明がらす」、お店には申訳ないが売られている「明がらす」とは大違い。
 ほど良い甘さ、独特の歯ごたえ・・・・・随分と手がかかるそうだ。
    
 ・・・・・「明がらす」などの遠野情報はこちら・・・・・   

 夕食後、風呂までのひと時 今日の出来事や明日の仕事のことを話しながら、妻とコーヒーを飲む。30年来の習慣。
 「明がらす」とお茶、ならぬコーヒー 意外や意外、これがとても美味。

 コーヒー「明がらす」、

 今宵、ほろ苦い遠い昔の思い出に浸る。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「いも焼酎」

2009-03-14 14:13:27 | いなか暮らし

 Cimg2078    

我が家の春一番の花はクロッカス、今年は3月8日に咲いた。
ちなみに2005年には3/21、2006年3/18、2007年には早くて3/1、去年は3/16に咲いた。 3月13日には九州、福岡で平年より13日も早く桜の開花。
異常に早いのも毎年となるとそういうものかとも思ってしまう。

  右写真 元気な岩手の紹介 遠野、千葉家の曲がり屋016

 集落の酒飲み番付で凡そ三役から転落したことのない頑固親父、うんちくは言わないが上手い酒と不味い酒だけはわかる。
 いつごろからかそれまでの日本酒党からすっかり焼酎党の仲間入りしてしまった。
 10年ほど前、沖縄や石垣島、九州に度々旅行する機会があったので多分その頃から飲み始めたのだろうと思う。
 泡盛や焼酎を飲み始めて、今では「いも焼酎」の大フアン。
 昔、友人が新婚旅行みやげに買ってきた「いも焼酎」は匂いも味も辛くて、とても人間の飲物とは思えなかった。
 先ごろの九州旅行で現地の人にそのことを話したら「いま、全国でいも焼酎ファンが多くなってるのは誰でも飲めるソフトな焼酎になったから・・・・・」と言うことだったが「いも」にはまだ抵抗感を持つ人が多く集落でも「いも」仲間は少ない。
 以前、みやげに貰ったような昔ながらの焼酎が今、とても懐かしく思う。

 近くの「酒のロッキー」で大きな樽に入って量り売りしている福岡の「いも焼酎」、飲み始めの頃はちょっと気になる「癖」が感じられたが今では大のお気に入り。
 夕食にはビール350㍉と、いつも同じグラスで 夏、冬通して熱湯を先に55%、次に「いも焼酎」45%を二杯。
 離乳食の孫の笑顔と差し向かいの「いも焼酎」。明日の活力である。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「白鳥の湖」

2009-03-03 10:29:07 | いなか暮らし

Cimg4911_2  実に久しぶりの投稿である。
 暖かいこの冬、三郎堤は全面凍結がなかった。
 凍らない堤は白鳥にとっては住み易い。今までの最高4~500羽 ,文字通り「白鳥の湖」  
去年までやっていた白鳥の餌付けは禁止、人が行けば寄って来た白鳥も今年は人を見ると大急ぎで逃げる。
 「身勝手な人間どもめ・・・・」と言ってるような。

             右写真 元気な岩手の紹介 雪の盛岡城址ライトアップ001_3

  年が明けてからのこの冬、随分と忙しく過ごした。旅行も2回、5日ほどはあったが。
 忙しさ、その①は保育園児の孫がインフルエンザにかかり下の孫に移らないように母屋と離れを隔離してお守りをしたが数日して頑固親父もインフルエンザ、更に翌日下の孫も発病、みんな仲良くA型、孫と同じA型もいいか。
 インフルエンザと行かぬまでも家族がみんな発熱や咳。孫たちはタミフル、頑固親父はリレンザのお世話になった。

 3月になってインフルエンザ、風邪がようやく治まった。
 忙しさその②、インフルエンザや風邪で遅れた申告の準備、地区の役員の事務作業・・・・・等々。
 地域のいろんな団体の総会が終わる3月の末、暖かくなる頃に嬉しい春がやってくる。
 名古屋近郊に住む元気な外孫たちが泊りに来る。
 さて、4人の孫が揃ったら何して遊ぼうか・・・・・・

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする