岩手の頑固親父

恵まれた自然、環境に暮す 老農のつぶやき、ぼやき

「雨」

2009-07-31 21:12:36 | いなか暮らし

Maturi7  元気な岩手の紹介   北上みちのく芸能まつり 8月上旬

「雨」
 元来、雨は嫌いではない と言うより雨の降る日はゆっくり休めるという事かも知れない。
 雨さえ降ってなければ野良に出るという悲しい習性のゆえかも。
 朝からシトシト・・・「今日は農休日」と気持ちの整理が出来て読み残しの新聞を読んだり、たまった公職の事務整理作業を午前中に済ませて、お昼にビールを一杯、そして昼寝して体力の充電に努める。
 もっとも最近は雨で家にいる所を孫に見つかったら一日追い回される。

 

Img_0170_2 環境省レッドリスト絶滅危惧種IA類(CR)ゼニタナゴが生息する我が地域のビオトープから望む岩手山は明日は晴れの予感・・・・(頑固天気予報)
 それにしてもこの夏、雨が多い。
 梅雨明けも全国的に記録的遅れ。7/23~7/29の一週間、日照時間は東北で平年比44%、雨量は198%に加えて低温傾向が続く。

 天保の昔、二宮金次郎は昼食のおかずの茄子を食べて初夏にもかかわらず秋茄子の味がしたことを不審に思い庭先の草や稲を調べた。
 根は普通に生育しているのに葉の先が衰えていることに凶作を予感し里の農民に直ちに地下に出来るもの 芋 大根 蕪 に加えて、稗を荒地や空地、寺社の境内までも作付させた。
 はたしてその夏は長雨が続き気温が低く大凶作となり米価の暴騰は米買占めに対する暴動にまでも発展した。
 事前に対処した金次郎の村は餓死者もなく隣村に稗を貸し出す余裕があったそうだ。

 当時と現在は比較しようも無いがよく似た今年の気候。

 日本は食糧が有余って人間はおろか、ペットの肥満やコンビニの時間切れ弁当の廃棄も話題にのぼる。
 時々は、餓死まで行かぬまでも食べ物の大切さを思い起こさせる、プチ冷害、飢饉も必要かも知れない。

時節柄毎日のように食卓にのぼる茄子だが秋茄子の味がしてるのか凡人にはわからない。

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「カメムシ」

2009-07-29 18:59:20 | いなか暮らし

元気な岩手の紹介 燃える夏の盛岡Maturi6 さんさ踊り

「カメムシ」
 丹精こめた田んぼの稲、8月始に穂が出て花が咲き、日増しに頭(こうべ)を垂れる頃、あぜ道に潜んでいたカメムシ(アカヒゲホソミドリカスミカメと言う長い名前のカメムシ)が活躍を始める。
 体長は6mm位でよく飛び高くも遠くにも自在。
 稲の花が咲き終わった頃、田んぼに飛来して籾の隙間から吸汁するという悪さをする。

 吸汁痕が残ったお米は着色米となりお米の等級が落ちる。
 1000粒中に2粒以上あれば2等米となり30kg/500円安となる。
 鮨1貫500粒くらいだから1貫に1粒の着色米で落等

 もっとも落等したお米も「色選機」なる機械を通すと着色粒は一粒残らず除去できるから損してるのは生産農家だけかもしれない。

 あぜ道に潜む「カメムシ」 イネの穂が出る前に一掃しようと地区では8月2日までにあぜ道の草を刈り取るようにと連絡があった。
 多分、全国的に この時期一斉に畦草を刈る。

 同じこの頃、日本中夏休みの真っ最中。
 新幹線から、高速道路から望む、整然とした区画の田んぼ、きれいに手入れされてる
「美しい日本の景色」は、
 実はこの時期、農家の人たちによって日本がきれいに手入れされている。


 その多くは高齢者の手で。

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「優秀な息子」

2009-07-25 06:34:17 | いなか暮らし

027  昨年、二度も襲った岩手の地震 
北部地震から7月24日で一年、大きな被害を越えて岩手は元気になった。元気の源になった花巻東高校は地震から調度一年後、県大会で優勝、行くぞ甲子園。

 
知り合いのおばあちゃんが亡くなった。
 近所の人たちに見守られて83才。
 若い頃は夫と共に教職にあり、夫の弟は知る人ぞ知る著名な学者、そんな血筋もあって優秀な子供3人に恵まれた。
 いや一人はそうでもないから2対1で出来のよい子が二人、
 出来の良い子は中央の学校に進み、その天才ぶりを発揮して30才そこそこで博士にもなり、製薬メーカーの研究所で大勢の部下と共に研究に励む、絵に描いたような出世物語。

 夫を亡くし故郷に残った母は明るい人柄で近所の人たちにお世話になりながらの一人暮らし。
 そんな近所の人たちに見守られての最期は人柄を偲んで涙で送ってもらった様子。

「喪主」はその超優秀息子が努めることになった。
 が、学問以外のことはまるで駄目、幼い頃から故郷をはなれて勉学に励んだので近所の人達の顔も田舎の習慣も知らない。
 身内や近所の人たちが唖然とする超簡単葬式を済ませて「忙しい」を連発して研究とかに戻ってしまった。
 お世話になった近所の人たちにもお礼の言葉も無かったとか。
 2対1の出来の悪かった子供のほうが、やや人間らしかったと聞いた。

 故人には昔、お世話になった。
 感謝とお礼の言葉を添えて供花料を送ったがお礼の葉書も来ない。

 超優秀な息子も・・・・・???       
                          合掌

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「50年」

2009-07-13 07:01:09 | いなか暮らし

Cimg5383 孫と飾りつけた七夕に、仕事に追われる「頑固親父」が好きな山登りに行けるようお母さんが七夕に願いをかけてくれた。
 北海道生れのお母さんも山登りが大好きで北海道の山々を大分登ったらしいが今は育児休業中。

 七夕様に託した願いが叶って秋田駒ヶ岳に向った。
 一人で出かけるのは昔から・・・好天に恵まれ、山の空気を存分に吸って、今が盛りのコマクサや雄大な景色、国見温泉のお湯ですっかりリフレッシュした。
 Cimg5400_2 歩きながら数えた。
 高校1年から始めた山登り・・・・と言う事は
今年で「50年」
 特段の趣味や得意なスポーツもないが山登りだけは好きでこの50年、よく歩きまわった。
 もっともこの頃は、昔登った山を再度登っては体力を確認と言うことも多くなっている。

 昔、山登りと言えば若い人の特権だったが最近は若い人は少ない。
 ピシッと決めた登山スタイルに、決まって上等なカメラを持った高齢者が多い。
 高齢者夫婦が仲良く山登りする風景は微笑ましい。

 老妻もかっては随分と一緒に登った。
 花好きな妻にもっと見せたいお花畑があったが働きすぎのせいだろう、長く歩くのは辛くなった。

 山登りの代わり、秋の取入れが終わったら妻の大好きな沖縄、石垣島へ4回目。
 

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