近くの山々が白くなって、明日あさってには里にも雪が降る頃、風花の舞う北上川沿いの畑で、寒さで甘みの強くなった、大根やゴボウ、人参の収穫。
8月の台風、大雨で北上川が増水し一旦は流された、蒔いたばかりの大根の種、
老妻が蒔きなおして、いつも通りの収穫は軽トラック1台分、
持帰って近くの畑に、葉を切りそろえて活ける(葉を上にして土に埋める)
その上から雪が積もる。
葉が残っているから大根は雪の下でも呼吸を続けて、水々しさを保ち、寒さを防ぐために糖分を蓄える。
年が明けた頃、雪の下から掘り出した大根は凍み大根になり、おでんになる。
昔から言伝えの農家の知恵は中々。
なぜか昔から、艶めかしい大根は、
大黒様のお年越しに供えるということになっている。