岩手の頑固親父

恵まれた自然、環境に暮す 老農のつぶやき、ぼやき

「堤干し(ため池の水抜き)」

2014-10-30 18:18:32 | いなか暮し

二十四節気(にじゅうしせっき) 

         霜降

            次候  霎時施す  しぐれ時々施す

 時雨が降るようになるころ。古の都人が歌に詠んだ、さあっと降っては晴れる、通り雨の小気味よさ。

   (新暦ではおよそ10月28日~11月1日ごろ) 

                      「日本の七十二候を楽しむ」から

 

 かって田舎の秋の風物詩だった堤干し、そして魚とり(岩手ではザッコトリと言う)、老いも若きも多くの人出でにぎわったが今では管理の担当者が数ヵ所の堤を順番に干して安全の確認、外来魚の生息調査、有害雑草の除去など堤干しは今も大事なしごとである。

  大きな鯉がいっぱいいるが、食べるのはほんの2,3匹だけ。

 今年は取入れが終わった10月中ごろから順次行われている。

 かって、生息が問題となった外来魚も毎年の堤干しでいなくなった、汚れた水に生息するオオマリコケムシとかもほとんど姿を消して水が年々きれいになっている。

 

 点検した後、しばらくは堤の底面を日に当てて乾かし、急ぎ水を入れて白鳥の飛来を待つ。

 今年は10月30日に白鳥の第一陣が到着、再び堤が白鳥の声でにぎわう。

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岩手山麓 鞍掛山

2014-10-27 17:13:55 | いなか暮し

 今秋、10月20日過ぎた頃から岩手内陸部は紅葉が盛り

 朝方の濃い霧のあいまから青い空と共に紅葉が現れる。

 岩手山麓 鞍掛山(897.1㍍)はすでに落葉の季節、落葉を踏みしめ「カサ、カサ・・・」の音が心地良い。

 最初、鞍掛山に誘ってくれた近所の友人は山登り、旅行等々共に歩き数えきれないほどの思い出がある。

 今年2月、体調を崩して入院、結果も順調だったのでまもなく退院かなと思っていた3月始めの、ある朝突然亡くなった。

 5才も年下の若い人が逝くのはつらい、思い出しながら鞍掛山を登る。

 数年前までは

 「鞍掛山登山は散歩に毛が生えた程度・・・」と思っていた。

 標高差、僅かに300㍍ほど、今では手ごろな登山コースとなった。

 山周辺に広がる雄大な景色が美しい。

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この名木も・・・・・

2014-10-21 18:27:32 | いなか暮し

「神楽場の二本松」と親しまれた人気の松もマツクイムシにやられ、伐採も近い。

        

  平泉 藤原秀衡公の三男 泉三郎忠衛公がこの地に落ち延び矢沢地域の百余町歩の水田灌漑の為、ため池工事をこころざし祇園牛頭天王を工事現場の西方にまつり

工事の無事完成を祈り神楽を奉納した場所と伝わる。

又、ため池をつくる際に住みかを失った沼の主が現れ龍灯飛び交い暴虐をはたらくため村人が恐れ、この場で神楽を行ったところ、沼の主の怒りが納まり穏やかな平和が戻ったと伝えられる。

その後、毎年この地で神楽を奉納し地域の安泰を祈願したと伝わる

            (幸田神楽保存会顧問 宍戸俊夫氏による)

 

 伝説の地に育った名木「神楽場の二本松」、この冬には伐採される。

 

 今年、人気の釜石線「SL銀河」 遠野、釜石方面に向かう下り、新花巻駅を発車して約3分ほど、

右手近くに見える。

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タイムスリップ

2014-10-19 21:14:20 | いなか暮し

   秋、よく晴れる日の朝は濃い霧に包まれる。

今年収穫したお米の価格(生産者米価)にびっくり\(◎o◎)/!

 去年に比べて30%もの値下がり、、計算してみよう。

 平均よりやや経営規模の大きい農家にたとえてみると

 経営面積 5㌶ その内、40%は転作をさせられる、管理に手数はかかるがこれはほぼ収入がない。

          残りの3㌶にお米を作付、10a当り収量9.5俵(1俵60㎏)

           昨年25年は1俵当 11400円×9.5俵=10a当売上108300円

           今年26年は      8400円×9.5俵=         79800円

     10a当28200円も安い、作付3㌶に換算すると、、、なんと85万5000円もの売り上げ減。

   1俵60㎏ 8400円は(30㎏のお米がたったの4200円)平成10年頃の半値で

   40年以上も前の値段と同じ、東京オリンピックの頃の値段に近い。

  まさにお米の値段がタイムスリップ

 需給バランスの崩ればかりではない、政策が大きく影響している。

 いつの世も同じ、お代官さまと越後屋にはかなわない。

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落葉焚き

2014-10-17 08:55:22 | いなか暮し

二十四節気  寒露

 次候 菊花開く

   候のことば 菊枕  旧暦九月九日の、重陽の日に摘んだ菊の花びらを、

               乾かして詰め物にして菊枕にします。

                菊の香り漂う寝心地に、恋する人が夢に現れるという 

                              「日本の七十二候を楽しむ」から

 

 台風19号は幸い大きな被害は残さなかったが居久根(屋敷林)の杉やヒバの葉を吹き散らした。

 この秋、2回目の落葉焚き。

 

今の時代の落葉焚きは気をつけないといけない。

  みんな、持ってる携帯電話 煙を見かけるとすぐに119番する人がいる。

  夏、道路沿いの枯草を焼いて煙が少々鉄道に流れたらさっそく、どなたか119番してくれたらしい。

  消防車が来てくれた。お騒がせしてごめんなさい。

 こんな童謡もあったな・・・・・

    かきねの かきねの まがりかど たき火だたき火だ 落葉たき

    あたろうかあたろうよ きたかぜ びいぶうふいている

 

    さざんかさざんか さいたみち たき火だたき火だ 落葉焚き

    あたろうかあたろうよ しもやけ おててが もうかゆい

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