ゆっくり、のんびりが大好き、名古屋から仙台港まで777キロ、時速約40キロで22時間ほど、退屈と言えば退屈だが展望風呂やショーなどで結構時間はつぶせる。
うっすら見えるあの建物はもしや「にっくき福島原発では?」
去年の今頃、同じ仙台港に入ってきたときは震災で陸にうちあげられた船や津波の跡が生々しかったが今年はすっかり片づけられて表面上は元に戻ったかに見える。
指切り約束の土産の「パワーショベル」と神楽のお面
「うれしくて、たまんない、たまんない」喜ぶ孫との久しぶりのお風呂
古い町並み「さんまち」の夜、低い軒、格子戸、白壁土蔵 裸電球の街灯がポツン。
火の用心の拍子木の音を聞いた。
静かな夜、真新しい檜の風呂に加えて若いおかみの細かな心使いがうれしい。
朝の「さんまち」 さすがに人出は少ない。
翌朝、宮川の朝市に出かけた。
川には大きな鯉が泳ぎ元気な地元の人たちが迎えてくれる。
神楽大好き孫に天狗と狐のお面を買った、心は少し孫の許に。
帰り支度をして旅館「河渡(ごうど)」 の割烹着姿のおかみと妻が別れを惜しんで記念写真、わずか一日なのにすっかりフアンになっている。
外は今日も散策の観光客がたくさん、古い町並みを一軒一軒覗き込んで振り返ったらおかみがまだ見送っている。
岩手にも「門送り(かどおくり)」と言う見送りの習慣がある。来客が車なら走り去るまで、歩いて帰る人には背が見えなくなるまで玄関戸を閉めずに見送る。もっとも最近ではその習慣もうすれつつある。
左 高山は人力車の発祥の地とか
おいしかった朴葉みそは この木の葉っぱらしい 右
高山陣屋、博物館・・・どこに行くにも歩いて行ける距離がいい。
いつか又高山に来よう、いや必ず来て古い町並み「さんまち」筋のあの宿に泊まる。
高山、東海道本線経由 ワイドビュー飛騨で名古屋へ
名古屋からはここ数年のんびりフェリーで帰ることにしている。
高山では古い町並み「さんまち」筋に泊まりたいとネットで調べて、通りを見渡す二階を予約した直後に宿から電話「失礼ですがお年を召されてるようですが二階でよろしいでしょうか?」
こんな気遣いの電話、貰ったことがない どんな宿だろう・・・・
北アルプスの十字路、平湯温泉は明るい朝を迎えた。
観光客を乗せて乗鞍や上高地に向かうバスがもう動き出している。
よし、今日は上高地にしよう。
上高地に向かう安房峠、冬の通行止めや観光シーズンの渋滞で有名だったが、今ではトンネルで快適5分、火山地帯の北アルプスに穴(トンネル)を開ける日本の力はすごい。
秋晴れ、紅葉、日曜の上高地
多くの人がぞろぞろ、河童橋での記念写真もままならないほどの人出。
少し離れた梓川のほとりで、静かに美しい穂高の山々にため息。
平湯経由高山入り、「飛騨の里」を見てから
古い町並み「さんまち」
大勢の観光客が散策を楽しんでいる。
にぎわう「さんまち」に今夜の宿、旅館「河渡(ごうど)」 はすぐに見つかった。
通りの観光客の、羨望の眼差しを背中に感じながら背を丸めて、小さな「くぐり戸」を通って宿に入る。
飛騨高山、古い町並み「さんまち」、町屋造りの素晴らしい宿に泊まることができた。
穂高に向かう今日は、本当は名古屋近郊に住む孫一家も合流する予定だったが孫がキャプテンを努めるサッカーチームが予選を勝ち上っての大事な試合があり一緒の旅行は中止、残念。
レンタカー利用で、お昼に着いた,しらかば平は週末で大賑わいだったが二階建てロープウェイは一度に120人も海抜2156㍍の西穂高口に運んでくれる。
紅葉、青空、アルプスの山々
まさに絵葉書の世界
「感動の穂高」
今回の旅行、これが目的だった。
自分的には黒部より数段優れた景色と思う
西穂山荘2385㍍までの軽登山も楽しい。
感動の景色を目に焼き付けて今夜は山奥のひなびた温泉を想像していたがそうではなかった、大きな旅館ホテルが並ぶ平湯温泉泊まり。
宿の窓からは夕陽が山々の紅葉を明るく染めてアルプスの山々が遠望。
夜、4才の孫が泣き声で「じいちゃん、いつ帰るの・・・・・・・・・」