岩手の頑固親父

恵まれた自然、環境に暮す 老農のつぶやき、ぼやき

生まれ替わっても・・・・・

2016-10-31 14:29:23 | 日々の暮らし

  稲の「はせ掛け干し」 杭をさし長木を丁寧に結わえ、刈り取った稲の束を一束一束長木に掛けて秋の日差しでゆっくりお米を乾かす。
 何処にもあった風景が今はほとんど見かけることがなくなった。
 
 この20年間で農業産出額は11兆円から8兆円に、農家所得は5兆円から3兆円に減り耕地面積も50万㌶減った。
 農業従事者は263万人から100万も減り、しかも65歳以上の高齢者の割合が34%から63%ななった。
  TPP・・・・農家は反対と言うが、日本の農業は持続可能性を失っている今TPPが無くなれば日本の農業は本当に大丈夫ですか? 自民党農林部会長の小泉さんが対談で話していた。
 農業人口が減ることは先進工業国の宿命らしい。建国当初のアメリカは9割以上が農民だったが現在は2%を切っている。
 これから先、人工知能(AI)とやらの時代に入り、無人のGPSトラクターが走り回り、ドローンが作物を管理し、収穫ロボットが夜の間に収穫し朝には農作物が積まれている。
 そして農場の経営者は経営学部や経済学部を出ていないと農業はできなくなるという時代が近づいている。

 今生では、勉強が嫌いで農業を選択したが、来生こそお酒はきらいになって、大学で経営なり経済をしっかり勉強して、
 「生まれ変わっても農業をやりたい」 と人生の晩秋に思う。

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秋田駒ヶ岳

2016-10-26 09:39:08 | いなか暮し

 今年の秋は長雨が続き10月半ばになってようやく秋晴れが続くようになった。
 良く晴れた朝、秋田駒ヶ岳に向かう。
  国見温泉付近は紅葉満開。
 晴れた日はいつものように高齢登山者が多く、駐車場は込み合う筈と思い早めに出かけたが意外とガラガラ、
 横長根に出ても人と会わない、熊よけの鈴だけが響く。
   田沢湖を望む
 大焼砂を過ぎた頃から登山者がポツポツ、

 比較的楽に登れる秋田側から登ってきたと言う人が多いようだ。
   絵のような阿弥陀池付近
 いつ来ても美しい山だなーとつくづく!

  遠くに見える、長い木道を歩くのも楽しみ
 楽しみは帰りの国見温泉
 テレビの紀行番組では「もえぎ色の湯」と言っていたがあの緑の湯は大好きな温泉の一つだ。

 湯の臭いをたっぷり体に染付けて帰宅、テレビを見たら今朝、駒ヶ岳で火山性微動があったという。
 そういえば前回の岩手国体が行われた昭和45年に駒ヶ岳が噴火し国体の歓迎花火と言われたことを思い出す。
 46年後の今年は再び岩手国体、その年に火山性微動、さては噴火の前兆?

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でっかい青森  その3

2016-10-20 14:07:00 | いなか暮し

 平成7年に開通したと言う城ヶ倉大橋、開通以前はすごく厳しい山道で工事中の橋を見上げて通ったことがある。
 何かと確執のある津軽と南部を結ぶ文字どおり天空の橋だ。
 足のすくむような橋は谷底まで122㍍もあるらしい。

 城ヶ倉から八甲田ロープウエィにかけて紅葉が広がっているが天候はいまいち。

 切符売り場で 「吹雪いていますよ」 と言われたが、まさか・・・・・
 ロープウエィから紅葉が素晴らしい、何処までも続く紅葉のその果てには空しかない。
 この紅葉、 わが岩手では、ここに勝るとこらがないかもしれない。

  山頂駅に着くころから下から雪が吹き上げてくる。

 屋外で記念写真どころではない、ボヤボヤしてたら遭難するほど激しい吹雪だった。

 景色の美しい「水連沼」は みぞれが降っていた。残念
 奥入瀬への道、焼山を通る頃になってようやく晴れた。

 太平洋側に出て、今夜の宿の名物 池に浮かぶ露天風呂からは十三夜のお月様が美しく出ているから天候は次第に回復するらしい。

 

 何日かの青森では、岩手ではもう蔓延しているマツクイムシ被害、セイタカアワダチソウは見かけなかったと思う。
 やがて青森にも拡がるかもしれない。 要注意で美しい自然を守ってほしい。


 青森ではどこへ行っても聞こえていた津軽三味線の音色、帰って早速CDを買う。
 家で聞くと、どうしてうるさいんだろう。

 せっかく訪ねた青森、天候がいまいちだったのは残念
  来年また行けばいいさ、今度はきっちり八甲田に狙いを定めて・・・・

 それにつけても青森はでっかい!!

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でっかい青森  その2

2016-10-17 18:00:37 | いなか暮し

 10キロほどの急坂を69回のカーブを走って岩木山8合目、昨日初雪が降ったという、寒い。
 9合目までのリフト、杖を持ってる老妻のために、長いリフトを一旦停止して乗せてくれた。ー感謝ー
   紅葉の向こうには日本海の白波が見える。
 雪の残る9合目で記念写真、岩の上においたカメラにセルフタイマーセットしてポーズ・・・・ガタン!!!
 カメラが滑り落ちてレンズカが引っ込まなくなってしまった。あーあ、この旅はこの後好きでもないスマホの写真だけ・・・・・
  田舎館、盛美園、猿賀神社の蓮池すぎて、次第に山に入る、道が次第に細くなり、ついには砂利道となって谷底とおぼしき所が今夜の宿「ランプの宿」青荷温泉

 宿の主のおじいさんとおばあさん、番頭さんが天秤の両側にいくつものランプをつるして各部屋を回る・・・・・・・というイメージとは大違い。

 ピチピチの若い人たちが元気な声で働いている。建物も、お風呂もきれい、そのうちにランプにも目が慣れてきた。
 こんな不自由さが人気らしい、ほぼ全国から訪れるらしい。
 夕食のとき数えたら60人ほどが泊まっている。
 三重から来たという隣りの人たちは連泊してると言ってた。

 夕食のおかみのあいさつ、当宿のご飯は「津軽ロマン」を使っていますと自慢していたが我が家の「ひとめぼれ」に比べたらまだまだ。

   ランプの宿              弦 哲也・作曲  芦屋雁之助・歌
 

       おまえと二人でランプを提げて 渡る吊り橋 うれしいね

         疲れたいのちの 洗濯に ちょうどよい

           湯の熱き みちのく青荷の ランプの宿よ


       熊撃ち話を 身振りで語る 親父、根っから 津軽弁

         地酒と一緒に 人情が しみてほろりと 酔っている

           みちのく青荷の ランプの宿よ

  今夜も薄暗いランプの下で追いかけまわして朝までにカメムシ10匹ほど。

  ランプは意外と明るく不自由は感じないがネットが通じない、メールを使えないのが怖い。

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でっかい青森  その1

2016-10-16 06:42:12 | いなか暮し

 「青森はでかいね!」 数年前、幼い孫たちとアスパムやワ・ラッセを訪ねた帰り、青森の印象を子供達の声に、近くにいた青森県人だろう人に「ぼく、ありがとう」と言われたことがある。
 そうだ、青森に行こう、少し遅れがちの紅葉を迎えに。

 八幡平アスピーテラインは紅葉見物の車で  山頂付近は車が渋滞、後生掛温泉の昼食は人出が多くて難儀、
 秋田から弘前に向かう道沿いは、この秋の不順天候のせいだろうまだ稲刈りが残っている。

 続くリンゴ畑の向こうには今日のお目当て岩木山、弘前から見る岩木山はいつみても素晴らしい、大好きな山だ。
 岩木山神社への道沿いは大きな松の大木の並木が続く、マツクイムシの被害は見えない。
 松並木の終わるころから世界一と言われる桜並木、延々20キロ6500本ものオオヤマザクラが続く。

 嶽温泉には思い出がある。
 昔々、野宿覚悟で一人岩木山をめざしたが熊が出ると言われて嶽温泉に泊まった。

 温泉につかりながら地元の人たちから話を聞いた。
  嶽温泉は
映画 「草を刈る娘」の舞台で、あの大女優、吉永小百合が10代の頃、撮影に来たと難解な津軽弁で一生懸命に話してくれた。
 何回も聞き返してようやく理解した思い出があるが、今はあの懐かしい津軽弁で話す人は少ない。

 そのことを話したらホテルの人が津軽弁のさわりを少しだけ披露してくれた。

 名物だと言う「マタギ飯」  や熊や鹿の肉料理を堪能して部屋に戻ったら枕元になぜかガムテープと紙切れが添えてある。
 「おしゃまします、私を見つけたらガムテープで・・・・・」なるほど、朝までにカメムシ数匹の収穫だった。

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