岩手の頑固親父

恵まれた自然、環境に暮す 老農のつぶやき、ぼやき

居久根(屋敷林)

2014-01-28 18:16:59 | いなか暮らし

かって財産としての価値もあった居久根(屋敷林)の杉林
 昭和30年代頃からだろうか、輸入材に押されてその価値は半減、いや半減どころかゼロにも近い。
 近年、虫?病気? 傷んで枯れやすく倒れる危険さえもあり、加えて強風に吹き飛ぶ杉の葉が悩みの種ともなる。

 かくて伐採という手段に出る。
 この冬、知人に頼んで病気と思われる杉の立木、10数本伐採した。
 建物にも近く一気に切り倒すことはできず枝を一本ずつ切り落として(左写真)から、上から順に切り落とすという段取り。
Img_0014

 間伐されて居久根もすっきり。
 切り倒した杉の年輪を数えたら50本・・・・・思い出した。
 妻を我が家に迎えた50年前、記念植樹ではなかったが、たまたま その年亡き父が一本一本杉の苗を植えていた姿が目に浮かぶ。Img_0018

 いつか役立つだろうと思って植えた父に
   心の中で手を合わせる。

            (右)小さく切られた杉の木はいずれ灰となる。

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「じあい」

2014-01-27 18:14:50 | いなか暮らし

 10日余り前、「胡四王蘇民祭 裸参り」を花巻市にお住いの小原さんの素晴らしい写真をお借りしてブログに投稿した。

 その写真がなんと

 岩手日報 「日報キャビネコンテスト」 二席に入賞
 「じあい」というタイトルで大きく掲載されました。
Img007_2 

 「2席」花巻市矢沢の胡四王蘇民祭。有名な祭りで数人が応募してきた。行事の中でも吹雪の参道を登りきり、寒さに震える男の子は何人かが被写体に。この作品は子どもと抱きかかえるおじいちゃんの表情が秀逸で背景の男衆のバランスも良かった。 との選評

 各種のコンテストに度々入選をしておられる小原さんの作品は、あるいは入選を予想していたが素晴らしい。
 岩手日日新聞でも最優秀を受けていた小原さんの作品(左下)

Photo

これからも良い作品を発表してください。楽しみに拝見させていただきます。

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映画

2014-01-17 10:46:42 | いなか暮らし

Img_0008   久しぶりに映画を見た。
 話題の映画らしい。「永遠の0」、印象に残る映画ではあった。
 お昼に寿司を食べて、ホップコーンと特大のジュースを持って。

 元々映画は大好き、昔々100円貯まると子供片道5円の汽車賃で街の映画館へ一目散。
 映画は小学生50円
 時折、トイレの臭いが流れる寒い映画館で「笛吹童子」他の三本立て。
 中村錦之介、東千代の介・・・
 合間に映る予告編は片岡知恵蔵の天然色映画、来週も絶対見に来なくては。

 ラーメン(当時は中華そばといった)40円、汽車の時間まで駅前の古本屋で漫画の立ち読み、それでも時間が余ればデパートへどうせ買えない文房具やおもちゃにため息ついて。
 帰りの汽車賃5円 今日の支出はこれでちょうど100円。

 さて、来週の映画の資金はどうするか?
 親父の財布を狙うか、いや学校の集金をごまかすか・・・・毎週これの繰り返し。

 くわえて、勉強 これはまるっきりしない 街に映画を見に行くお金がなければ朝から晩まで外で遊びっぱなし、 後に大きな後悔となり地方に埋もれる原因となったのである 

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「権現さま」

2014-01-14 10:50:50 | いなか暮らし

 曽祖父は万延元年生まれだから今から150余年ほど前、江戸期 桜田門外の変の頃の生まれである。
 彫刻を得意とし仏壇、お膳、杯等は漆塗りまで仕上げたと聞いている。
 神楽の権現さまを数多く彫ったと伝えられているが、どこの神社でどの権現さまを彫ったということは今までわからず仕舞いだった。

 手先の器用なご先祖さまは土蔵の入口の戸を自分で制作したと聞いている。
 実に細かく作られている。

Img_0004  正月、家々を回るお神楽。
 氏神さまに御神楽(みかぐら)のあと玄関で獅子舞を舞ってもらった。
「やぁやぁご苦労様です、お蔭で今年も良い年になります・・・・まず一献。」
「実は・・・・」お神楽のリーダーが舞ったばかりの権現さまの口を「あーん」した口の中には墨ではっきりと彫った先祖の名前と屋号が書いてある。
 聞けばまだ近くの神社にもあり、同じ作者だけに風貌がよく似ているとの話だった。
Img_0005
 細かな細工は多くあり、納戸の戸には気の遠くなるような細かい格子が入れられている。

 今年は先祖の功績も尋ねることになりそう。

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胡四王蘇民祭 裸参り

2014-01-06 10:06:06 | いなか暮らし

1月2日恒例の胡四王蘇民祭が行われました。
 元旦の穏やかな暖かさが嘘のように夜半からの雪が降り続き、時折吹雪ながらも沢山の参加、、特に岡山西大寺会陽グループの方々の参加、活躍で大いに盛り上りました。

 蘇民祭の前に行われた裸参りには大人に交じって小学2年と5才の保育園児が参加しカメラマンの人気を集めました。
 2年生は大人と同じ裸に晒しを巻き、しめ縄、鉢巻姿、5才の子はさすがに上下に白い肌着で しめ縄、鉢巻、草鞋履きでの参加
Img_0007


クリクリ頭に積もる雪もなんのその、大きな松明片手に山頂の神社まで一気に登った後が大変、長い神事の間、風、雪にさらされ付添いのお母さん、じいちゃんに励まされて泣き出しそうな寒さをこらえました。

写真は花巻市在住の小原征子さんの作品から借用いたしました。

Img_0006  

長い神事が終わって暖かいおそばを食べようとしましたが手がかじかんで箸が持てない、母さんに食べさせてもらって一杯ペロリ。
 すぐに元気回復、友達と走りまわってお祭りを楽しんでいました。

 
  「じいちゃんの病気が治るようにと」殊勝な話をして、お風呂で水垢離の練習を繰り返しての参加でした。

 周囲の人にとっては迷惑だから年をとったら「あちこち体の痛い話」と「孫の話」は慎むと思いつつ孫の成長に目を細めている新年です。

 今年の「蘇民祭の模様」は胡四王蘇民祭に1月中にはアップすると聞きました。

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