かって財産としての価値もあった居久根(屋敷林)の杉林
昭和30年代頃からだろうか、輸入材に押されてその価値は半減、いや半減どころかゼロにも近い。
近年、虫?病気? 傷んで枯れやすく倒れる危険さえもあり、加えて強風に吹き飛ぶ杉の葉が悩みの種ともなる。
かくて伐採という手段に出る。
この冬、知人に頼んで病気と思われる杉の立木、10数本伐採した。
建物にも近く一気に切り倒すことはできず枝を一本ずつ切り落として(左写真)から、上から順に切り落とすという段取り。
間伐されて居久根もすっきり。
切り倒した杉の年輪を数えたら50本・・・・・思い出した。
妻を我が家に迎えた50年前、記念植樹ではなかったが、たまたま その年亡き父が一本一本杉の苗を植えていた姿が目に浮かぶ。
いつか役立つだろうと思って植えた父に
心の中で手を合わせる。
(右)小さく切られた杉の木はいずれ灰となる。