三郎堤の桜は4月25日が満開、翌日は冷たい雨に打たれている。
桜と共に今年もSLがやってきた
今から30年ほど前、当時高三の娘が夏休みを利用してアメリカの農家にホームスティをした。
「アメリカでは大学の先生や退職した人が農業をやってた」
「ふーん、そんなもんか・・・」と、聞き流していた。
そういえば「世界一貧しい大統領」、南米ウルグァイの前大統領、ホセ・ムヒカさんも小さな家に住んで花や野菜を作りながら豊かな暮らしを楽しんでいる。
人は自然に戻るものらしい。
我が郷にも、近年自然に戻る人がポツポツ見られるようになった。
農機具を買い入れて本気に取り組む人や、親の後を継いで農業を楽しむ人など、それぞれに農業を楽しんでいる。
儲けよう、利益を上げよう、そういう農業経営も勿論必要だ、一方、楽しむために、体の健康のために、定年後の有り余る体力を生かして生産組織のオペレーターも良い。
昨今、楽しむ農業を目指す人が見えたように思う。
今になって、ようやく 将来のあるべく農業の姿が見えてきたように感じる。
僅かの田んぼや畑を、楽しむと言っても気は抜けない。
急変する天候を予測し、害虫の発生に目を光らし、油断したら難雑草に負ける。
楽しみつつ、程よい運動、程よい緊張感、作物を育てる喜び。
収穫の喜びと 有効な脳トレにもなる・・・自然に戻ろう。