岩手の頑固親父

恵まれた自然、環境に暮す 老農のつぶやき、ぼやき

長い夜

2020-10-23 19:14:36 | いなか暮し

   色々の樹木を植えて、庭木の手入れを楽しむ人たちは多いが、庭でバナナ の木を育てる人は珍しい。
 少なくとも、花巻近郊でバナナを家の近くで育てている人は見たことが無い。
 毎年、秋には根元から刈取り、籾殻で簡単な保温をしただけで、翌春には芽が吹いて、夏には二階にも届く大きさになると言う。

 花らしいものがついて、ちっちゃなバナナが付くこともあるとか。 

 定期健診からの連絡で、胃の精密検診を受けたが異常なし。
 「念のため、ピロリ菌の検査をしましょう」
 一週間後、「やはり、いましたよ」 数年前に駆除の薬を飲んでるから、相当元気なピロリ菌らしい。
 胃潰瘍や胃がんの原因にもなるらしいから治療を受けざるを得ない。
 ピロリ菌は、井戸水を利用した人に多いと聞いたことがある。
 上水道が入るまで50年も井戸水を飲んでいるから、ピロリ菌だって相当元気なんだろう。
 駆除と言っても何も難しい事ではない、一週間、朝晩忘れずに薬を飲み続けるだけ・・・と、もう一つ。
 絶対にアルコールを口にしない事、
 一年中、何があっても欠かすことのない晩酌。
 座ってすぐにご飯、は悲しい。あと五日、四日、三日、二日・・・・・
  秋の長夜、加えて晩酌なしの夜は長い、
 後日、あのバナナ「実がなったよ」電話をもらった。
  5㌢ほどのミニバナナしっかりと形はできたが、岩手はもうすぐ冬。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

季節限定愛鳥家

2020-10-21 17:54:38 | いなか暮し

「この頃、家の周りに小鳥が多くなったようだね・・・」家人が言う。
 朝、外に出ると、家の前の垣根から、雀が20羽ほどが飛びたち、車庫に入ると、別のグループが、すれ違いざまに勢いよく外へ飛び出してくる。
 「車庫のどこかに、また巣をつくっているな・・・」
 夏、車庫に置いた、麦わら帽子の中に巣を作っていたこともある。
 暖かな時期、開けっ放しの車庫は巣作りも快適なんだろう。
 雀や小鳥も可哀そうでもある、昔のような茅葺きの屋根なら、どこでも巣を作れたが今どき、おいそれと巣を作れる場所も少ない。

 田植えの頃にやってくるツバメの巣作りにと、物置の窓を開けているのに、ツバメは電線に止まって中を覗き込むが巣を作ってはくれない。
 おそらくはツバメの巣作りを、雀どもが邪魔しているに違いない。
 時には雀どもを追い払うこともある。
 自分は決して愛鳥家ではない、数年前までは孫とゴムパチンコで雀を狙ったし、焼き鳥も好物だから、愛鳥家と言うより、小鳥の天敵に近いかもしれない。
  秋、稲のこぼれ籾を食べたあとは庭のウメモドキや
 ムラサキシキブ
 ナンテンの実、今年は木の実も豊作

 エサの豊富な短い秋が過ぎると、やがて冬、そして雪、今まで腹いっぱい食べていた小鳥たちも空腹の時期を迎える。
 みかねて、庭のエサ台に、買ってきた小鳥のエサをやることになる。
 冬季限定の愛鳥家?は野山や里の木々に実が稔るまでエサをやり続ける。
 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

紅葉の頃

2020-10-12 15:06:35 | いなか暮し

 好天が続く10月初め、毎年この頃になると、岩手山麓、網張温泉の夏山リフトは「今期の夏山リフトはまもなく終了します」 耳に入ると、毎年のように行ってるのに「今年も行こう・・・」となる。
 リフト乗り場で係員に、「今年は三ツ石山まで足を伸ばします」
 「第3リフトは営業終了しているし、三ツ石まで行ったら最終リフトに間に合いませんよ」
 口にこそ出さないが「その年では無理ですよ」と、言ってる。
 「そうですか、犬倉付近を歩いてきます」
 なるほど、営業終了した第3リフト分、急坂は結構時間がかかった。
  あいにくの薄曇りで鮮やかとは言えない、少し色褪せた紅葉が見られる。
 展望台からは元湯の蒸気が、今日も勢いよく噴き出ているのが見える。

 昔々、網張温泉は最寄りのバス停から歩いて1時間もかかり、トイレの下は勢いよく川が流れて、これが本当の水洗トイレだと思ったことが思い出される。
県内の山好き高校生を集めての冬山合宿は、網張温泉を基地に、毎日、元湯を通り一面の雪の、犬倉付近からピッケル1本で急な雪渓を滑降する、たしか、グリセードとか言ったと思う、指導員に怒られながら練習を繰り返した。
数日の訓練を終えて、明日はお別れの夜、キャンプファイヤーをやった。
古材でも利用したのか、大きな炎のキャンプファイヤーを囲んでみんなで歌った。
その歌、たしか「♪私のラバさん、酋長の娘・・」当時の高校生は・・・

三つ石山登山路を途中で引き返し、犬倉付近を歩き回って帰路のリフトに乗った。
リフトの下は笹がきれいに刈られて、冬のスキー場の準備も進んでいるようだ。

そういえば今日は、80にまた一歩近づく誕生日
秘蔵の鹿児島芋焼酎の栓を抜くか・・・・

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

稲刈りの頃

2020-10-05 20:46:00 | いなか暮し

 この秋、天候に恵まれて、花巻地方は10月に入って、稲刈りは早くも終盤。
 現代の稲刈りはあっけない、でっかいコンバインが田んぼを走り回り、あっという間の刈取り、おまけに稲刈りしながら、籾の水分や食味までも測ってるらしい。
 刈り取られた籾はカントリーに運ばれて、即乾燥、籾はサイロ貯蔵や玄米となって消費地に送られる。
  逆光のススキは美しい

 高校卒業して、就農した60年ほど前、秋作業すべてが人力、坪70~80株、10a、2万余株の稲を1株ずつ鎌で刈取、12~13株で1束、10a2000束あまりを、藁を使って束ねる、親指はすり減って指紋が薄くなる。そんな作業が10日あまり、
 地干しされた稲束を、長木と杭を使って、道端に作られたハセ(稲架)に運んで掛けられ籾の乾燥を促す。
 更に10日あまり、晩秋の冷たい北風でハセの稲は乾く、おじいさんが長年の感でハセの籾を噛んでみる、「よし」乾燥状態は良好。
 稲入れの始まり、ハセから外した稲束を24束ごとに大きく束ねてリヤカーや馬車、一部ティラーにトレーラーを引かせる人もポツポツ、家の近くの作業小屋に運び込む。
 日暮れの早いこの時期、暗くなってから始めた稲の脱穀を済ませての夕食は9時ころにもなった。
 すっかり寒くなって、外の取入れは終わったころに、籾すりを請け負う人がやってくる。
 籾すりされたお米は米俵に詰められて、小屋には米俵が積み上げれた。
 翌日、農協倉庫に出荷されて検査、合格してようやく取入れ終了。
 八十八度の手がかかる米つくり、その半分は収穫前後だったんだろう。
 作業がすべて終わって、慰労の農休日は「庭払い」、「切米(きりまい)」と言われる、ご祝儀の貰える、嬉しい日でもある。

 今、稲刈りは組合なり、組織のコンバインで刈り取られ、ともすると我が家の稲刈りを気づかずにいることさえもある。
 カントリーセンターで乾燥、調整されたお米は消費者のもとに届く。
 腰をかがめて、手指の痛さも無くなり、楽になった分、諸経費として差し引かれて振込額は当然少なくなる。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする