岩手の頑固親父

恵まれた自然、環境に暮す 老農のつぶやき、ぼやき

水難

2018-10-23 09:58:28 | いなか暮し

 9月終わり頃から10月初めにかけての稲刈りは、
  毎朝の霧、曇り、雨

 雨の合い間に、あわただしい作業続きだったが、、皮肉なことに、稲刈りが終わった頃から秋晴れの好天が続く。
  今日も、日暮れが鮮やか、きっと明日も晴れる。

 この1年余り、かってないほどの水難に見舞われた。
 といっても水害でもなければ洪水にあったわけではなく、水に関する出費が相次いだ。
 ようやく届いた、下水道施設、それはそれで歓迎だが、下水道工事が終わったと同時に届いた「下水道受益者負担金」
 住宅敷地面積にかかる負担金は、田舎の事とて広い敷地に、目いっぱいの負担金を強いられ、滞納すれば延滞金も・・の脅しまでつけて。
 続いて始まった下水道引き込み工事、田舎の悲しさ、道路沿いに埋められた下水道本管から我が家までの距離も80㍍余もあって大きな工事費となった。
 おまけに、市水道とは別に、おいしい湧水を利用する共同水道、パイプの敷き直し工事もあってこちらも出費。
 僅か1年ほどの間に、水に係る大幅出費は水難ともいえる。

 ご先祖様が水に感謝するようにと、屋敷内に祀られた、水神様を良く拝んでいなかった罰かもしれない。
 今年の大晦日には、新しい藁で作った、しめ縄で飾り、日頃の水の恩に感謝しよう。
 そして、来年は水に関する出費が出来るだけ少なく過ごせますように・・・・
 

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馬に乗ってくる客

2018-10-22 14:37:04 | いなか暮し

  
  深まる秋、すすきは色あせて、荒れ地の女王、セイタカアワダチソウにバトンタッチする。
  
  外来種とか、毒々しい黄色とか言われても雪が降るまで晩秋を彩る。

 NHKの朝ドラ、「まんぷく」には、馬に乗って、求婚にやってくる歯医者さんが登場するが
 我が家にも、随分と昔、馬に乗って訪れた人があった。
 当時、花巻地方は、一年一度の鎮守さまのお祭りには、親類、知人を招待して、もてなすと言う習慣があった。
 祖、父母の里や、いとこ、時には学校の友達も招待してご馳走を食べてから、鎮守さまの演芸会を見に行く。

 山深くの祖母の実家は、近隣の村々に、多くの田んぼを持つ地主で、今でこそ車で15分ほどだが、交通事情の悪い当時、歩きでは1時間以上もかかったに違いない。
 お祭りに招待されて、馬に乗って訪れた祖母の実家の当主は、30才くらいだったろうか、獣医の資格を持っていたので、軍隊にいた頃も馬に乗っていたらしい。
 少々不便な土地柄、軍隊から帰ってからも、しばらくは馬を利用したらしい。
 背が高く、背筋をピーンとのばして、馬に跨ったお客は、とても”カッコ”良かったと記憶している。

 戦前まで、軍馬の育成を手掛けた我が家では、その頃まで”馬繋ぎ場”があり、客は乗ってきた馬を繫いだ。
 馬もその晩は一晩泊って、人と同じように、ご馳走になったと思う。

 大昔から、岩手は南部駒の産地として、多くの家で、馬を飼ってた時代があったが、我が郷では昭和40年代半ばころまで競馬用の馬を飼い、時折、調教に運動する姿を見かけることがあったが、その後はまったく見られなくなり、今では牛も鶏もいない。
 地区内には多くの馬魂碑、馬頭観音の石碑があり、馬産地としての名残を残している。 

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じいちゃんの誕生プレゼント

2018-10-14 20:44:02 | いなか暮し

 今年は木の実が良く成る。異常かもしれない、
 7月に収穫した梅は、ぶどうのように枝が折れんばかりに実をつけた。
 そして秋、庭の伽羅木は、見たことも無いほど、 
                              いっぱいの実をつけた。
 100年近くも前に植えられた古木に・・・・・・

 稲刈りが終わると稲作専業農家の高齢者は、この先、長い冬眠に入る。
 来春の彼岸頃までは、幾分の農作業をしながら趣味三昧、旅行、散歩、読書、テレビ・・・

 10月に入って三連休の小4生に声をかけた。
 「山登りしようか?}  「・・・・・・」
 「リフト利用、帰りは温泉と志和のお稲荷さんお詣り」
 「行く」
 片道70㌔あまり、コンビニで、おやつをたっぷり買い込んで「網張リフト」、連休最後のその日は好天に恵まれ、今夏山シーズンの営業はまもなく終了と言うこともあり大賑わい。
 里より一足早い紅葉をを楽しみながら、 リフト三本を乗り継ぎ、犬倉(1408㍍)を目指す、と言っても歩く時間は往復30分ほどの登山だが、頂上からの眺めは素晴らしかった。
 帰りは網張の湯でゆっくりした後、孫は初めての「志和のお稲荷さん」詣り。
 ご神木の大杉に驚いて「心が洗われ、すっきりした」とか、神社めぐりの好きな孫は感動したらしい。

 思いがけない小旅行の一日だった。
 塾や習い事に忙しい孫たちを誘い出すのは、中々難しい昨今だが、この三連休には、夏休み以来の泊まりに来て年寄りを喜ばせてくれた。
 そうか、・・・・一緒の山登りも、つい2,3日前に後期高齢者入りした、じいちゃんへの誕生日プレゼントだったか・・・・

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