岩手の頑固親父

恵まれた自然、環境に暮す 老農のつぶやき、ぼやき

19%目・・・

2018-09-27 11:04:19 | いなか暮し

   この秋、晴れの日が続かない。
 久しぶりに青空が広がった一日、早池峰山が美しい姿を見せた。
 右下の胡四王山と早池峰山を一枚の写真に納められる場所は少ない。
       花巻・鳥谷ヶ崎公園から

 中学を卒業したのは昭和34年、天皇陛下、ご成婚の年、59年も前の事。
 古希も、とうの昔の話、今度は77才の長寿を祝う「喜寿」を迎えるという。
 同級生10名ほどが集まり「喜寿を祝う会」の準備会が開かれた。
 155名の中学同級生の内、男22名、女6名 計28名が亡くなっている 18% 
 妥当な数字に違いないが、我々の仲間も女性が長命らしい。

 温泉一泊で「喜寿を祝う会」、手分けして、会場、案内状の準備等々は年内に・・・・決めた後は、懐かし仲間との懇親。
 どの顔も、昨今は、会合や宴会に出ても、最高齢、長老、大先輩と言われ、宴席では上座、時には大先輩のご発声で乾杯など、気の張ることばかり
 今日の準備会はみんな同い年、気楽な話題。
 若い世代から見たら、年寄りの飲み会?と映るかもしれないが、みんな、実に若い。
 自営を中心に、ほぼみんなが現役で仕事をしているのがうれしい。
 とはいえ、やっぱり話の中心は体調
 みんな共通しているのは、忘れっぽくなった、耳が少々遠くなったと言う人も。

 2時間ほどの懇親会は、さすがに若い頃のような、酒量は進まなくなって、しっかりした足取りで解散。
  みんなの頭には 自分は絶対に19%目にはならないぞ、と考えたに違いない。

 

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山の虫、里の虫

2018-09-20 20:55:48 | いなか暮し

 花巻空港から新花巻駅に向かい、北上川を越える、花巻大橋付近、
 春は、「柳 あおめる北上の・・・」、岸辺付近は、今、異様な景色が広がる。

 木々は、秋の落葉には少し早い、この時期に毛虫に、葉を食い荒らされた無残な姿となる  木々もスケスケ。
 暑かった夏を過ごすと、この時期、決まってにはアメリカシロヒトリが大発生する。
 北上川両岸のクルミ、柳が特に被害を受ける。

 それから東に数km、桜の名所として名高い三郎堤の桜にも発生した。
  桜の若木を浸食中、幸い、大木となった老木にはまだ発生は見られないが、少なからず来年の桜の開花に影響を与える。
 アメリカシロヒトリは、戦後の進駐軍の置き土産と言われる。

 畑で、雌雄の蝶々が上になり下になり、舞っている分には、微笑ましいがその後、無数の卵を産み付け、孵化、成長と共に、食欲旺盛な毛虫となり、キャベツやブロッコリーを食い荒らして、穴だらけにする。
  蝶々が憎いと、野菜つくりの好きな、ばあさんが虫取り網で追いかけることになる。

 この毛虫たちも可哀そうでもある。
 日ごとに寒くなってくると、活動はこれでおしまい。

 寒さは、年寄りには辛いが、少々待たれる寒さでもある。  
 

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授業参観

2018-09-18 06:26:26 | いなか暮し

  記録的な暑さの、今年の夏もようやく秋の気配

 敬老の日のプレゼント、小学校の祖父母参観があった。
 家で見かけるときとは違う、まじめにしている孫たちの勉強は、「慣用句 クイズをしよう!」という4年生の勉強、若くて優しそうな女の先生は、「おじいさん、おばあさん方も一緒に考えてください」

 その昔、おじいさんが4年生の時は、複式学級、一人の先生が同じ教室で、違う学年に同時に教えていた。
 4年生と5年生が同じ教室で先生は一人、頭の良い子は上の学年の勉強まで覚えることも、
 担任の”直子先生”は、恐い先生という評判で、悪ガキどもは 「おばあちゃん先生」とあだ名していたから、もう、定年に近い先生。
 ある日、5年生の男の子が、現代の子供たちでは、到底、考え付かないような”重大ないたずら”をしてしまった。
 怖い「直子先生」は、すっかり怒ってしまった。
 男の子、多分二人だったと思う、「直子先生」は、いたずらっ子の、耳をつかんで、黒板の前、教壇の上を引きずり回した。
 多分、いたずらっ子は泣いて謝ったように記憶している。
 今でいう体罰だが、家に帰っても、子供たちは、先生に耳を引っ張られたとは言わない、言えば「お前が悪い」と、親に再び怒られるのが関の山だから・・・
 

 何年か後、小学校の同級会を花巻の天ぷら屋でやった。
 7、8人の出席だから6帖に、テーブル一つもあれば、充分な同級会、招待した直子先生は少し遅れて到着 「待って、、、みんなの名前を思い出すから・・・・」一人一人言い当てて、全員正解、拍手。
 おっかない先生だったが、直子先生の担任だった4年生の時が、生涯でもっとも成績が良かった、オール5。
 以後、成績は急降下して現在に至る。
 

 「3校時の授業を終わります」、大きな声であいさつして、祖父母参観は終わった。
 子供たちが、祖父母の座った椅子を手分けし片付けてくれる。
 優しい先生、素直な子供たち、
 孫の授業参観、敬老の日の嬉しいプレゼントでした。

 
 

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いなくなった雉(きじ)

2018-09-10 16:24:59 | いなか暮し

  重くて、大きな株をビニールハウスに入れて 「冬の間、凍らせないようにしてるから、花がいっぱい咲くのよ」 老妻が話している。
 エンゼルトランペット  背丈ほど伸びて、今年もいっぱい花をつけて、道行く人に自慢げに咲いていたが、台風21号の強い風で、根元からポッキリ。

 6日早朝、北海道地方で大きな地震があり、大変な被害を受けました。
 被災された方々には、心よりお見舞い申し上げます。

 近くに住みついた、つがいのキジ、いつもは弱い地震でも、鳴き声をあげるのに、その日の岩手、震度3に、あの甲高い鳴き声が聞こえない。
 キジは足の裏が敏感で、弱い地震でも人間より先に感じるという。
 10日ほど前、いつも仲良く、2羽で訪れる大豆畑の方から、いつもの、連れを呼ぶ声とは違う、けたたましい鳴き声がした。
 「何事・・?」、畑を見たが、繁ってる大豆の葉のせいで、起こってることが見えない。
 以来、毎朝のように聞こえていた、キジの声は途絶えた。

 おそらくは、徘徊する猫共のせいに違いない。
 脅したか、噛みついたか、あるいは・・・・
 昨今、愛猫家を自負する方々が多いが、繁殖は自然に任せたり、餌は与えるのに、家には入れないという家庭も多い。
 家に入れない猫は、泊る場所を探して、隣近所の、車庫や物置、ビニールハウスに入り込み、加えて悪さをする。
 そんな猫を追い払うと、「猫がいじめられた」と・・・・・
 いなくなった雉(きじ)は多分、野良猫(?)に近い、飼い猫に襲われたに違いない。
 愛猫家のみなさん、猫は可愛がりながらも、しっかりと飼いましょう。
   仲良し雉はどうしたんだろう・・・・・

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権現舞

2018-09-08 14:02:53 | いなか暮し

 「み祭り三日、空晴れ渡る」 はずの、「花巻まつり」は、あいにくの雨模様、
  それでも雨の合い間に沢山の人出でにぎわった。

   初日、呼び物の神楽、権現舞パレードは、広い「おまつり広場」に、総勢300人ほどの出演、太鼓、笛、鉦の音とともに、多くの権現さまの激しい舞を堪能した。

 神楽を始めて4年の孫も今年で4回目の出演、体も大きくなって、今年初めて大人と同じ権現さまで舞う。
 数ある獅子頭の中から、今年はたまたま、万延元年生まれの、我が家の2代目の先祖が100余年前に奉納した獅子頭で舞うことになった。
 100年前の奉納の後、権現さまの衣装が古くなるたびに、代々奉納を繰り返し、今日の権現さまの衣装は、2年前に、我が家7代目の孫の名前でお召替え奉納した権現さま。
 ご先祖様は、いつか、この権現さまで、子孫が舞ってくれることを祈りながら、こつこつ彫って、漆を塗り、奉納したに違いないが、ここ100年余、我が家では神楽はもとより、芸事の得意な人間は登場せず、奉納から100余年にしてようやく、7代目の小学4年生が舞ってくれた。

 演じてる最中に雨が強くなった。
 孫が、それとなく権現さまの頭に、衣装を被せて、雨でぬれないようにしている。

 泉下の先祖のみなさんも、今日の百余年目の子孫が舞う権現舞を喜んでくれているはず・・・・・

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