岩手の頑固親父

恵まれた自然、環境に暮す 老農のつぶやき、ぼやき

かかりつけ宿

2020-07-27 17:27:58 | いなか暮し

 久しぶりの青空・・・だが
  空、いっぱいの飛行機雲、お天気は、またもや下り坂?

 もう、30年、いやもっと前、妻の両親の金婚を祝ってやろうと、兄弟姉妹が温泉に集まり、にぎやかにお祝いをした。
 楽しかった温泉泊りを、これからは毎年やろうということに決まり、以来、毎年同じ宿で年に1,2回の楽しみが続いている。
 当然、長い間に顔ぶれは大分替わって、金婚を祝った両親はもとより、兄弟も、欠けてきているが、替わって当初メンバーの子、孫が主役になっている。
 メンバーは替わっても、宿だけはいつも同じ、宴会の会場も、泊まる部屋もいつも同じ。
 美人女将や、働く人たちも、メンバーは顔なじみ、気安く行けるから、時にはわがままも・・
 お昼過ぎてから、「急なお客だから今晩・・・」
 「そんな・・急に・・・肴も仕入れてないし・・・」
 「じゃー、来るときに、近くのスーパーで何か買っておいで、料理してあげるから・・」
 いつもの、わがままを通してもらって、おまけに宿代も格安。

  今年も、秋の取入れが終われば兄弟、姉妹、甥っ子に姪っ子が集まる。
 「かかりつけ宿」に気安く泊まって、美味しい料理、いい湯に浸かり、きっぷのいい美人の女将。

 気がかりは一つ、女将に後継がいない・・・・



 

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感謝、「大人の休日倶楽部」

2020-07-26 15:27:12 | いなか暮し

 餌の少ない冬は小鳥の餌台、餌の豊富な夏場は餌台はお休み
  昨夜は餌台を利用してセミが脱皮したらしい、今日も雨。
 今年7月は、ほとんど日が差さない。
 JR東日本、大人の休日倶楽部、大分長い事利用させてもらった。
 年に何回か割引切符が発売されるたびに、どこへ行くにも切符一枚の手軽さで、東日本管内はもとより、時には管外にもはみ出しながら、管内の有名どころはほとんど楽しませていただいて朱印帳も、もう5冊。

 10数年も前の早春、割引切符発行に合わせて、長野方面を妻と尋ねた。
 善光寺の宿坊に泊まり、ゆっくり参拝を済ませ、念願の谷川岳へ
 ロープ゚ウエイから、真っ青な空を眩しく感じながら、貸し長靴を履いての天神平散策は素晴らしかった。
 その夜、いつかポスターで見た「君は今、水上あたり、水晶風呂・・・」のキャッチフレーズに誘われ、水上温泉に泊まった。
 宿で、「5年後のあなたに、お手紙はいかがですか」と、カプセルレターをすすめられた。
 お母さん(倅の嫁さん)のお腹には赤ちゃんがいる、4才のお姉ちゃんに弟が欲しい、お母さんは男か、女か笑って聞かせてくれない、5年後は・・・妻と相談しながら書き、封をして宿に5年後の発送を託した。

 5年後、見慣れた、へたくそな字で、懐かしい手紙が届いた。
 手紙を読む傍らには、チャンバラ好きが、こうじて、神楽を習う、5才の男の孫が走り回っている。
 その子もまもなく中学生、その間にも割引切符利用で、各地を観光させてもらったが、いつも一緒だった妻も大分、傷んできて、昨今は一人で旅行をすることが多くなった。
 長年、利用させてもらった「大人の休日倶楽部」に、感謝しつつ、この辺で会員を返上させてもらおうと思っている。
 もっとも旅行を辞めるわけではない、年取って遠くに行けなくなったらと、かねて計画している近在の観光地も盛沢山。

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迷惑さま

2020-07-14 16:04:06 | いなか暮し

 梅雨明けまじかの7月初め、決まってやってくる迷惑さま。
 養分たっぷりの野菜畑で育った、無数の「こがねむし」は、畑の隅の、枝垂れ桜の葉を食い荒らす。 大きさはせいぜい1㌢余りの「こがねむし」
 孫の誕生記念に植えた枝垂れ桜、孫は来年成人だから、樹齢も20年、木は大きくなり、春に桜を楽しませあと、葉っぱを、いっぱいつけて、畑仕事の日陰をつくる。
 決まって7月初め頃、夜、大勢でやってくるんだろう、旺盛な食欲に食い荒らされて、気が付くのが3、4日も遅れたら、葉は、レース状になり、残された葉は黄変して落葉、間もなく木が丸裸にされる。
 夜、コガネムシが来てることさえ気が付けば、一網打尽にする方法があるが、今年は連日の雨で農薬の散布ができず、毎朝、食い荒らされた桜を見ては指を咥える。

 以前からあったとは思うが、田んぼの雑草「いぼ草」、茎を折って出てくる汁が、昔、いぼの薬になったという。
 この「いぼ草」、実に始末が悪い、畦から田んぼに入り込み、稲の合間を、這いまわり、繁殖を続け右側の畦から入り、左手の稲に入り込む。 
 そのままにしてると秋の取入れ機械、コンバインの故障の元にもなるらしい。
 対応する農薬はあるが、連日の雨で散布が出来ずに、こちらも指を咥えて、みている。

 「With 虫、雑草」、加えて、毎夜訪れてくる鹿、ほどなく集落にもイノシシも
 神様が地上に与えてくれた恵みではあるが「With・・・」は?


  

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「疫病退散」、再び・・

2020-07-12 09:25:50 | いなか暮らし

 新型ウイルス、疫病退散・・・いつか書いたような、、、バックナンバーを調べたら、あった。
 14年ほど前、06年に「疫病退散」と題して、投稿していた。
 集落で見かけた「当春 疫病退散 祭」20×30㌢位の紙に、本来は疫病神を睨み返すべく、恐ろしい、威嚇した顔を描くが、この場合は可愛らしい絵が描かれている。
  紙を細い竹に挟み、紙の上に突き出た竹に、団子を2ヶ突き刺して、旧暦2月8日、夕方に玄関前に立てる。
 翌朝、早く起きて、団子を見にいき、無くなっていれば良いが、もし残っていたら、すぐに川に捨てる。

 関東から南東北にかけて、同じ旧暦2月8日に、オコトノカミという単眼の怪物、疫病神が、各戸を覗き、手帳に疫病を病ませる人の名前を記入して歩くので、疫病神に覗かれないように入口に目隠しをする風習があったという。
 わが集落の行事も、よく似てる。
 2月8日に家々を回る疫病神を団子で買収したのだろう。
 2個突き刺した団子を、受け取らないということは、疫病を病まされるということにもなるから、目印となる団子を大急ぎで川に捨てた。
 もっとも、その頃は野良犬がどこにもいたから、野良犬にとっては、2月8日は、ごちそうの日だったんだろう・・・・
 そんな、素朴な行事も、この写真の頃が最後に途絶えた。
 かわいい絵を描いた、女の子も、もう二児の母親と聞いた。

 コロナ、、、いまこそ、必要な「疫病退散」

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「虫除け」

2020-07-07 15:37:44 | 田舎暮らし

 梅雨あけを控えた今の時期、田んぼの稲に悪さをする虫の発生が多い。
 現代では、大方、農薬で防げる時代ではあるが、昔は脅威だったに違いない。
  田んぼに、お札(おふだ)を立て、「害虫退散」を祈る。
 かって、虫よけのみならず、疫病除けとしても、お札を祀り、退散を祈ったとされ
 地区に伝わる胡四王蘇民祭も、その始まりは疫病退散と言われる。
 田んぼの害虫とともに、コロナも退散を・・・・

 昭和40年代頃までの、お米が不足する時代には、味はともかく、多収穫品種が、もてはやされ、米つくり日本一を争った人たちは、普通の農家が10aから500㌔程度の頃、倍近い、900㌔もの収穫を挙げた人もあった。
 多収品種も多く開発されて、日本一を争わなければ、「となりの爺さま」のやり方を真似ていれば、そこそこの収穫ができた時代があったが、一転して「米余り」時代になり産地間競争が激しくなった。
 美味いコメ、良質米、ブランド米・・・は、デリケートで、細かな技術も必要になり、作業も難しくなった。
 度々、稲作技術講習会が開かれ、現在の生育状況、今後の天候、病虫害の発生予想、水管理は・・・等々
 加えて食味に影響を与える「玄米タンパク質含有率7.3%以下」、失格は安値となる。
 細かな技術の指導を受けるために、今日も、片道15㌔ほどの道のりを・・・走る。

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