旧暦の頃の小正月行事だから新暦の2月の中頃だったと思う。
旧正月15日は、各地と言うより、どこの家でも、小正月行事が行われていた。
おじいさんが去年の夏には、目をつけていた、手ごろな「みず木」を伐り、枝をつけたままで、天井の高い常居と呼ばれる間に、入れて、 引き石臼(上下の石のギザギザ面に籾を入れて、摺り合わせ、籾からモミガラを取り除いて、玄米にした石、使った記憶はないから大正末期から昭和の初めごろまで?)の穴を利用して「みず木」を立てる。
子供たち相手に、おばあさんが、うる粉に赤、緑の色を付けて丸める。
出来上がった団子を子供たちが、一つ一つ「みず木」の枝先にさす 「みず木団子」とも「繭っこ団子」とも言われる小正月行事。
「みず木」は枝先が上を向くので運が上向くとも、色とりどりに飾った「みず木団子」は花とも実とも、みられるので五穀豊穣を祈る行事だった。
冬休みの孫たち相手におばあちゃんが、久しぶりにミニミニ「みず木団子」に挑戦した。
意外や意外、」中学生の孫まで大喜びして手伝ってくれて、 たまたま訪れた、近所のおばさんも「なつかしい」と大喜びしてくれた。
小正月の夜、色とりどりの端切れを縫い合わせた、きれいな米の袋を持ち、子供たちが数人単位でグループをつくり、家々を回り、「舞い込んだ、舞い込んだ、福の神が舞い込んだ」と大声をあげると、家人が、みかんや餅、中にはお金を、米の袋に入れてくれる。
どこかの国の「ハロウィーン」とかにも似ている。
ある家で、「舞い込んだ・・・」を繰り返しているのに、誰も出てこない。
悪がきとも、声をそろえて「舞い込んだ、舞い込んだ、貧乏神舞い込んだ」・・・・・
何軒かの家々を回り、暗くなった頃に、家に戻り「みず木団子」の下で、貰ったお餅やみかんなどを分配、「みず木団子」を、木から取って、コタツの炭火で、こんがりと焼いた、うる粉の団子は美味しい、甘酒もいただいて解散 おやすみなさい。
ばぁーちゃん達が作った、
今で言う「パッチワーク」?の、
綺麗な米袋!(どこの家にも)
「舞い込んだ 舞い込んだ」やりました。何歳だったのかなぁ?
「おしょす」がった記憶が有ります。